おまとめローンってなに?
おまとめローンとは、「おまとめすること」を目的としたローンのことです。そう聞くと、「なんだ!そのまんまじゃん!」と思わるかもしれませんね。でも、まさにネーミングそのものがおまとめローンの特徴を表しているのです。
複数の借入をひとつにまとめてしまうことのできるローンというのがおまとめローンというわけですね。金利も返済額もバラバラな複数社からの借入を一本化してしまうことで、毎月の返済額が減り、金利負担も軽減されるのが大きなメリットなのです。
おまとめローンを利用することでどのくらいの負担が軽減されるの?
言葉で、「毎月の負担が軽くなります」と言われても、具体的にどれだけの負担軽減につながるのか? というのはあまり実感できないものです。そこで、ざっとではありますが、複数社の借入をおまとめローンで一本化した場合のシミュレーションをしてみることにしましょう。
まず条件としては、以下のように設定してみます。
借入先 | 借入額 | 年利 | 毎月の返済額 |
---|---|---|---|
A銀行 | 50万円 | 14.5% | 15,000円 |
B金融 | 30万円 | 18.0% | 11,000円 |
C信販 | 30万円 | 17.8% | 15,000円 |
借入状況が上のような場合、毎月合計で41,000円の返済額、また、A銀行では72,500円/年、B金融では54,000円/年、C信販では53,400円/年の金利負担があることになります。これは、仮にその金額を1年間借りっぱなしでいた場合の金利となります。毎月返済を行っていけば元金も減っていきますので、実際にはもう少し低くなりますが、返済してすぐに借入を繰り返していればほぼ同じくらいの金利負担になります。
年間の金利負担は3社合計で179,900円にも及び、年間返済額の35%以上は金利が占める結果となってしまいます。では、これをおまとめローンで一本化してみましょう。
おまとめローン利用額 | 年利 | 年間の金利負担 | 毎月の返済額 |
---|---|---|---|
110万円 | 15.0% | 165,000円 | 23,000円 |
これは、とある銀行で取り扱っているおまとめローンを基に算出したものですが、年間の金利負担で13,000円、毎月の返済額も18,000円も軽減されます。一本化によって毎月の返済負担、そして最終的な総返済額も軽減されることは確かです。
おまとめローンの特徴! キャッシングの一本化によって生まれるメリットとは?
おまとめローンは、複数のキャッシングを一本化することにより、上で述べたように返済額や金利負担の軽減が可能になるということ、そしてバラバラだった返済日を統一できるというメリットがあります。また、おまとめローンは一度借りたらあとは返済するだけというタイプですので、新たな借入をしなくなるというメリットもあります。
一部、追加融資可能なおまとめローンも存在しますが、原則的におまとめローンは追加融資不可となっています。複数のキャッシングを一本化してしまったあとに、他のキャッシング商品を利用してしまえばまた借入負担が増してしまうだけですので、一本化後は新たな借入をしないようにすることも大切です。
おまとめローンは必要額以上を借り入れることができません!おまとめだけに特化したローンです!
おまとめローンは、あくまでも複数のキャッシングをひとつにまとめることだけに特化しているローンですので、カードローンなどのように何度も借入と返済を繰り返せるわけではありません。ひとつにまとめたらあとは返済をしていくのみです。
もちろん、「多めに借りて余ったお金を自由に使おう」という裏工作も通用しません。おまとめローンは借り換えに必要なだけの額しか借りることができないのです。だからこそ「おまとめローン」と名付けられているわけですね。
おまとめローン誕生の経緯は? 昔からおまとめローンなんてあったの?
最近では、おまとめローンという言葉も頻繁に見聞きするようになり、昔から当たり前に存在しているかのごとく広く周知されていますよね? しかし、そんなおまとめローンも、昔から存在していたわけではありません。ローン商品としては、比較的新しい部類に入るものなのです。
おまとめローンの誕生には貸金業法改正が深く関わっていた!
おまとめローンの誕生は、2010年の貸金業法改正の頃です。貸金業法の改正に伴い、貸金業者が消費者に貸し出せる金額に上限が設けられました。これがいわゆる「総量規制」と呼ばれるもので、年収の1/3を超えた借入が不可能となったのです。これまで、複数の借金返済をを新たな借入でまかなっていた人たちにとっては、逆に改悪とも言える状況となってしまったのです。
しかし、そんな総量規制にも例外が設けられており、「消費者にとって一方的に有利となる貸付であれば総量規制の枠を超えても良い」とされています。これに準じて設けられたのがおまとめローンなのです(例:アイフルの貸金業法に基づく計画返済支援おまとめローン)。複数の借入を一本化して返済負担を減らせるため、「消費者にとって一方的に有利な貸付」という位置付けになり、返済苦にあえぐ利用者の救済措置として誕生した経緯があります。
おまとめローンのデメリットも把握しよう! おまとめローンであれば何でもよいというわけではありません!
ここまで見てきたように、おまとめローンを利用することはメリットが多いようにも感じられますが、実はデメリットも存在します。それは金利の問題です。おまとめローンには、消費者金融で扱うものと銀行で扱うものがあります。そして、カードローンと同様におまとめローンに関しても消費者金融と銀行とでは異なっているのです。
消費者金融で扱っているおまとめローンは年利15.0%~18.0%というのが相場で、銀行では年利14.0%~15.0%というのが一般的です。もしおまとめに必要な金額が100万円以下の場合、消費者金融で18.0%、銀行で15.0%ほどの金利がかかることになりますが、おまとめローンを利用することで逆に金利負担がUPしてしまう可能性もあるのです。
おまとめローンの検討なら消費者金融の前に銀行のおまとめローンを選ぼう!
おまとめローンを利用するからには、毎月の返済額や金利負担を軽減させることも考える必要があります。仮に、A銀行から年利14.0%で30万円、B銀行から年利13.8%で30万円、計60万円のおまとめを希望する場合、年利18.0%に設定されている消費者金融のおまとめローンでは逆に金利負担が増してしまう計算になります。
これでは、毎月の返済日がひとつにまとめられるだけで、実質的な総返済額も増えてしまうことにもなりかねません。それでは何のためにおまとめをしたのか分からなくなってしまいます。できれば、おまとめローンは金利の低い銀行系をチョイスすることをおすすめします。
おまとめローンは返済が長期化する! 低金利でも金利負担が重くなることもあります!
また、仮に低金利のおまとめローンを利用したとしても、返済の長期化によって金利負担が増えてしまうこともあります。例えば、3社に毎月15,000円ずつ、計45,000円返済していた場合、おまとめローンで毎月30,000円の返済となり、15,000円も返済額が減ったとします。
毎月45,000円の負担から30,000円まで負担が減ることはたしかにメリットとなり得るものですが、返済額が減るということはその分、返済期間が長くなることを意味します。つまり、返済期間が長引けば場合によってはおまとめ前よりも金利負担が増える可能性もゼロではないのです。
早急に返済が急務ならおまとめローンの利用は価値がある! 遅延等の不安がなければおまとめローンより現状維持の方が得策かも!
毎月の返済額負担を何とかしたいのか? それとも余計な金利負担は無用だと考えるか? それによっておまとめローンを利用するかどうかを選択するのもひとつの方法です。返済日が迫っており、遅延や滞納といった状況に陥りそうであれば、おまとめローンで一本化することもメリットでしょう。
逆に、毎月の返済が多いとは感じていても、特に返済苦に陥っていないのであれば余計な金利負担を避けるためにも、敢えておまとめローンを利用しない道を選択した方が得策です。おまとめローンを利用することが結果的に得か損かを見極める必要もあるわけですね。
銀行もおまとめに利用できる!?おまとめローンとして使える銀行カードローン!
カードローンというと、キャッシングできるローン商品として人気ですが、実はカードローンでおまとめローンの代わりとできるものもあるのです。カードローンの場合、どちらかといえばおまとめする側というイメージがありますが、そんなカードローンをおまとめローンとして利用できるとは一体どういうことなのでしょうか?
カードローンはキャッシングだけじゃない!貸金業法に基づく計画返済支援でおまとめローンが使える!
そもそもおまとめローンというのは一種の救済措置のようなものです。消費者金融でも貸金業法に基づく計画返済支援おまとめローンが提供されています。実際、おまとめローンだからといって極端に低金利というわけでもなく、ほぼカードローン金利に準じたものです。
消費者金融や信販系カードローンでも、銀行系カードローンでも年収は関係ありません。
キャッシング専用の銀行系カードローンをおまとめローンとして利用するにはどうしたらいいの?
しかし、銀行系カードローンもキャッシング専用の商品です。これをおまとめローンとして利用するためにはどうすればいいのでしょうか? 方法としては次のようなものがあります。
おまとめや借り換え利用を推奨しているものを選ぶ | 銀行系カードローンの中には、おまとめローンとしての利用を推奨しているものもあります。このタイプであればおまとめ目的での利用が可能です。 |
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一か八かで申し込んでみる | おまとめローンには一か八かで申し込んでみることもできます。ただし、実際の借入額がおまとめに必要な金額に届かなければ無駄な借金を増やす結果になります。 |
安全パイとしては、最初からおまとめローンとして利用できるカードローンを選択すること。もしくは、おまとめローンとして利用することを推奨していない場合は、事前に問い合わせて確認するようにしましょう。
いずれにしても、銀行系カードローンであれば金利は貸金業者よりも低めですので、貸金業者からの借り換えなどであれば金利負担も大きく減らせる可能性があります。ただしカードローンという特性も踏まえ、借り過ぎや使いすぎには気を付けましょう。
おまとめローンをすぐに利用したい! カードローンやキャッシングのように即日審査は可能なの?
複数の借入で返済苦! 返済日まであとわずかしかない! そんな場合、とにかく早急に返済額を用意する必要があります。そうなると、融資までに何日もかかるより、早めの融資が必要ですし、即日審査回答や即日融資といったスピーディな対応もカギとなります。
即日審査や即日融資でおまとめローンを選ぶなら銀行系カードローンに絞りましょう!
即日審査回答や即日融資という視点で見れば、一般的なおまとめローンではなく、おまとめローンとして利用できる銀行系カードローンを利用した方がいいでしょう。最短即日審査&最短即日融資可能なものも多数ありますので、急ぎで利用したい場合に便利です。