プロミス vs SMBCモビット!金利はどちらもほぼ同じだが……
消費者金融のカードローンってどれも似たりよったりに見えて選びづらいですよね。特に大手はどこもサービスが充実しているがゆえに区別が付きづらくなりがちです。ということで、今回は大手の中でも特に人気な「プロミス」と「SMBCモビット」のカードローンを徹底的に比較し、その違いをあぶり出していきたいと思います。
プロミスとSMBCモビットの金利は、それぞれ以下のようになっています。
プロミスの金利 | 4.50~17.80% |
SMBCモビットの金利 | 3.00~18.00% |
上記の表を見ていただければ分かる通り、SMBCモビットとプロミスの金利はほぼ同じです。最低金利は少しだけSMBCモビットのほうが低くなっていますが、下限金利が適用される人は殆どいない(適用されるたびには何度も借りて返してを繰り返す必要があります)ため、あまり意味がありません。ほとんどの人が上限金利、もしくそれに近い金利が適用されると考えると、金利面ではどちらが有利不利ということはありません。
プロミスには無利息サービスあり!1度借りるだけならこちらが有利
前述の通りプロミスとSMBCモビットの間には金利差は殆どありませんが、プロミスには実は無利息サービスがあります。無利息サービスとは、特定の条件を満たした場合に無利息で借りられるサービスのことです。プロミスでは初回借入時に限り、30日間利息が無料になります。初回借入時から30日以内であれば、追加借入も無利息となります。
初回借入から31日以上借りる場合は、31日目以降から利息がかかるようになります。SMBCモビットには同様のサービスは一切存在していませんので、1度だけ借りるなら明らかにプロミスのほうが有利と言えます。
なお、プロミスの無利息サービスを受けるためには、申し込み時にメールアドレスを登録し、書面の受け取り方法を「プロミスのホームページにて書面(Web明細)を確認」とする必要があります。他の受け取り方法を選んでしまった場合、無利息サービスは受けられなくなってしまいます(後でWeb明細に変更してもだめです)ので注意しましょう。
プロミス vs SMBCモビット!限度額はSMBCモビットに軍配
プロミスとSMBCモビットの限度額は以下のとおりです。
プロミス | 500万円 |
SMBCモビット | 800万円 |
上記の表を見ていただければ分かる通り、限度額はSMBCモビットのほうが高くなっています。より高額な借入を目指すならば、SMBCモビットの方が有利ということです。ただし、どこから借りるにしろ、高額な融資を受けるためには十分な信頼を得る必要があります。初回申込後にいきなり上限額いっぱいまで借りられることはまずありません。借りて、返し手を繰り返し、十分な信頼を築いて、始めて限度額が増えていくのです。
毎月の返済金額の計算方法は大きく異なるように見えるが……
プロミスとSMBCモビットの返済金額の計算方法は、以下のようになっています。
最終借入後残高 | 返済金額 | 返済回数 |
---|---|---|
30万円以下 | 最終借入後残高×3.61%(1000円未満切り上げ) | 36回 |
30万円超、100万円以下 | 最終借入後残高×2.53%(1000円未満切り上げ) | 60回 |
100万円超 | 最終借入後残高×1.99%(1000円未満切り上げ) | 80回 |
最終借入後残高 | 返済金額 |
---|---|
10万円以下 | 4000円 |
10万円超、20万円以下 | 8000円 |
20万円超、30万円以下 | 1万1000円 |
30万円超、40万円以下 | 1万1000円 |
40万円超、50万円以下 | 1万3000円 |
50万円超、60万円以下 | 1万6000円 |
60万円超、70万円以下 | 1万8000円 |
70万円超、80万円以下 | 2万1000円 |
80万円超、90万円以下 | 2万4000円 |
90万円超、100万円以下 | 2万6000円 |
以降、最終借入後残高が20万円増加するごとに | 返済額が4000円追加 |
プロミスもSMBCモビットも、最終借入後残高に応じて返済額が変化する返済方式を採用していますが、その計算方法は大きく異なっているようにみえます。ここでは仮に最終借入後残高が「10万円」「30万円」「50万円」「100万円」だった場合についてシミュレーションしてみます。
最終借入後残高 | プロミスの返済額 | SMBCモビットの返済額 | 両者の金額 |
---|---|---|---|
10万円 | 4000円 | 4000円 | 一致 |
30万円 | 1万1000円 | 1万1000円 | 一致 |
50万円 | 1万3000円 | 1万3000円 | 一致 |
100万円 | 2万6000円 | 2万6000円 | 一致 |
改めて表を見てみると、両者の数字は全く同じです。プロミスとSMBCモビットに掲載されている表だけを見ると全く別物にも見えますが、実は両者は同じ計算式を採用しているようです。
借り入れを行うと返済額が変動する点に注意
プロミスとSMBCモビットは、どちらも最終借入後残高に応じて返済額が変化する返済方式を採用しています。この仕組を採用しているカードローンで追加借り入れをすると、毎月の返済額が変わってしまうことがあります。
例えば、プロミスで最初に100万円借りた場合、毎月の返済額は2万6000円となります。その後返済を重ね、残高が20万円になった段階で追加で10万円借りた場合、最終借入後残高は30万円なので、毎月の返済額は1万1000円となります。
毎月の返済額が、2万6000円から1万1000円になるわけです。毎月の返済額が減れば当然その場での支払は楽になりますが、返済期間が伸びるぶんだけ最終的な総支払利息が増えることについては注意が必要です(借入や返済次第では、逆に毎月の返済額が増えることもありえます)。
プロミス vs SMBCモビット!申込み条件はどちらもほぼ同等
プロミスとSMBCモビットの申込み条件はそれぞれ以下のようになっています。
プロミス | SMBCモビット | |
---|---|---|
年齢 | 18歳以上74歳以下 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
20歳以上74歳以下 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
保証人 | 不要 | 不要 |
担保 | 不要 | 不要 |
アルバイト、パート、派遣社員、契約社員 | 可 | 可 |
プロミスとSMBCモビットの貸付条件は上記の通りほぼ同等です。どちらも保証人、担保ともに不要です。しかし、年齢などの条件には差があります。
年収などの条件を満たしていれば、アルバイトや派遣社員でも借り入れは可能です。なお18歳以上でも高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込めません。
プロミスvsSMBCモビット!即日融資はどちらも対応
プロミスとSMBCモビットの即日融資への対応は、それぞれ以下のようになっています。
金融機関 | 即日融資への対応 |
---|---|
プロミス | 対応可能。Web完結のサービスから申し込めばOK。 |
SMBCモビット | 対応可能。Web完結のサービスから申し込めばOK。 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
上記の通り、どちらもWeb完結のサービスから申し込めばOKという形になっています。ただし、SMBCモビットでWeb完結のサービスを受けるためには
- 三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行の口座を持っている
- 社会保険証か組合保険を持っている
という2つの条件を満たさなければなりません。上記の条件が満たせない場合は、カード申し込みという選択肢を取ることもできますが、面倒なのでプロミスのほうがおすすめです。
プロミス vs SMBCモビット!借入方法はプロミスのほうが多様
プロミスとSMBCモビットの借入方法は、以下のようになっています。
借入方法 | プロミス | SMBCモビット |
---|---|---|
パソコン | ○ | ○ |
スマートフォン | ○ | ○ |
電話 | ○ | ○ |
自社ATM | ○ | ✕ |
提携ATM | ○ | ○ |
有人店舗 | ✕ | ✕ |
プロミスもSMBCモビットも十分多様な申込方法を用意しています。
プロミス vs SMBCモビット!返済方法はプロミスに軍配
プロミスとSMBCモビットの返済方法は、以下のようになっています。
借入方法 | プロミス | SMBCモビット |
---|---|---|
パソコン | ○ | ✕ |
スマートフォン | ○ | ✕ |
銀行振込 | ○ | ○ |
口座振替 | ○ | ○ |
自社ATM | ○ | ✕ |
提携ATM | ○ | ○ |
コンビニ(マルチメディア端末) | ○ | ✕ |
有人店舗 | ✕ | ✕ |
返済方法は十分どちらも多様ですが、より便利なのはプロミスです。プロミスの有利な点として、パソコンやスマートフォンを使ったインターネット返済、およびコンビニのマルチメディア端末を用いた返済を受け付けていることが挙げられます。こうした返済方法を希望している場合は、プロミスを選んだほうがいいでしょう。
プロミス vs SMBCモビット!在籍確認を電話以外で行いたいならSMBCモビットがおすすめ
プロミスとSMBCモビットの在籍確認の方法は、以下のようになっています。
金融機関 | 電話以外での在籍確認への対応 |
---|---|
プロミス | 対応可能だが、手間がかかる |
SMBCモビット | 対応可能で、あまり手間もかからない |
結論から言えばプロミスでもSMBCモビットでも在籍確認を電話以外で行うことはできるのですが、よりハードルが低いのはSMBCモビットの方です。
SMBCモビットの場合、Web完結(パソコンやスマートフォンなど、Webで完結する申込方法)を選んだ場合は、最初からザイセキカクニンヲ電話無しで行うことができます。Web完結を利用するためには前述の
- 三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行の口座を持っている
- 社会保険証か組合保険を持っている
という条件を満たす必要こそありますが、この条件差異満たしてしまえば非常に便利なサービスです。
一方、プロミスも電話以外で在籍確認を行うこと自体は可能なのですが、底に至るまでの道のりが少し面倒です。Webで申し込むというところまでは同じなのですが、その後コールセンターに自ら電話し、「在籍確認の方法を電話以外にしてほしい」と自ら申し込む必要があるのです。その際には理由(職場に電話が掛かってくることがあまりないため、いきなりかかってきたら不審がられるなど)を伝えると、対応してもらいやすくなりますが、必ず対応してもらえるとも限りません。
確実に対応してもらえる上、手間がかからないぶん、この点に関してはSMBCモビットの方が有利と言えます。
プロミス vs SMBCモビット!返済期日はどちらも全く同じ
プロミスとSMBCモビットの返済期日は、以下のようになっています。
プロミス | 5日、15日、25日、末日から選択 |
SMBCモビット | 5日、15日、25日、末日から選択 |
上記の通り、両者の間に違いは全くありません。どちらでも5日、15日、25日、末日のいずれから選択できます。支払いができるのならばどの日を選んでも全く問題ないですが、資金繰りにあまり余裕がないという方には、資金に最も余裕がある日、つまり給料日の直後を返済期日にすることを選択します。
まとめ プロミス vs SMBCモビット!総合的に見てお得なのはどっち?
最後に、ここまでの比較点をおさらいしてみましょう。
比較点 | プロミス | SMBCモビット | 勝者 |
---|---|---|---|
金利 | 4.50~17.80% | 3.00%~18.00% | 引き分け |
無利息期間 | あり | なし | プロミス |
限度額 | 500万円 | 800万円 | SMBCモビット |
返済金額 | 残高スライド元利定額返済方式 | 残高スライド元利定額返済方式 | 引き分け |
貸付条件 | 18歳以上74歳以下、アルバイト・派遣社員可 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
20歳以上74歳以下、アルバイト・派遣社員可 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
プロミス |
即日融資 | 対応(特に条件なし) | 対応(所定の講座などが必要) | プロミス |
借入方法 | パソコン、スマートフォン、電話、自社ATM、提携ATM | パソコン、スマートフォン、電話、提携ATM | プロミス |
返済方法 | パソコン、スマートフォン、銀行振込、口座振替、自社ATM、提携ATM、コンビニ(マルチメディア端末) | 銀行振込、口座振替、提携ATM | プロミス |
在籍確認 | 電話以外でも行えるが、手続きが面倒 | 電話以外でも行なえ、手続きも簡単 | SMBCモビット |
返済期日 | 5日、15日、25日、末日 | 5日、15日、25日、末日 | 引き分け |
総合的に見た場合、プロミスの4勝2敗4引き分け、となりました。総合的に見てお得なのは、プロミスということになります。ただし、SMBCモビットのほうが優れている点があることもまた確かですし、全員がプロミスに申し込んだほうがいいというわけではありません。
- 在籍確認を電話以外で楽に行いたい場合、限度額を500万超にしたい場合はSMBCモビット
- そうでない場合はプロミス
と言った感じで選ぶことをおすすめします。