キャッシング未経験なのに審査に落ちる原因は!?
キャッシング未経験なのに、カードローンの審査に落ちた!という場合、理由を知りたいですよね。これまでに返済トラブルなどを起こしたとか、現時点で多重債務ならともかく、なぜ自分が落ちるのかと疑問に思いますよね。
なぜ、カードローンの審査に落ちてしまうのか?おもに考えられるケースは以下の3つです。
①他社からの借入れ件数が多い
他社からの借入れ件数が多いと多重債務者と見なされてしまいます。
多重債務者と見なされると、返済能力が低いと思われてしまい審査に通りづらくなってしまうのです。
②延滞がある
携帯料金の支払いに遅れた、分割払いの支払いに遅延した、奨学金を滞納した、他社で延滞などの返済トラブルを起こすと信用情報機関に、事故情報として記載されてしまいます。
キャッシング会社は必ず信用情報機関をチェックするため、個人信用情報に傷があると審査に通るのは難しくなるでしょう。
③スコアリングの点数が悪い
キャッシング会社はスコアリングシステムというプログラムを使用して、あなたの返済能力を採点化しています。この信用情報スコアリングの点数が低いと審査に通りません。
以上の3つが審査に通らない場合、おもに考えられる理由になります。
また、稀に間違いで「個人信用情報にトラブルが記録されている」という原因もあります。これは「ただの間違い」です。以下、詳しく説明します。
審査で最も重要視されるのが個人信用情報!
銀行カードローンでも消費者金融でも、借り入れする時には必ず審査が行われます。審査基準は各社異なりますが、属性情報と信用情報があります。
年収や雇用形態、勤続年数、住居形態などの属性情報が審査の対象になりますが、それ以外で重要になるのは「他社からの借り入れ」や「個人信用情報のキズ」です。
年収は低くても借りられます。アルバイトやパート、派遣社員でも問題ありませんが、既に複数の会社から借りている人や、過去に長期延滞や債務整理している人は審査に落ちる可能性が高くなるのです。
個人信用情報機関とは?
キャッシング、住宅ローン、車のローン、クレジットカード、分割払いなどを利用すると、個人信用情報機関に情報が記録されます。
氏名や住所などの情報は特に問題無いと思いますが、長期延滞や代位弁済、自己破産などをした事がある人は、長期間記録が残ります。これがいわゆるブラックリストと呼ばれているものです。
金融機関ごとに記録されていますが、返済状況の欄に「異動」という文字があると過去に金融事故を起こしていることになります。
長期延滞とは61日以上または3ヶ月以上の延滞のことで、情報機関に1年または5年ほど記録が残ります。延滞情報で審査NGになる人も多いです。代位弁済や債務整理(自己破産、特定調停、個人再生、任意整理)の場合は、5年または10年は記録が残ります。債務整理情報があるとまず審査に通ることはないでしょう。
携帯料金を滞納したりしていませんか?
カードローンなどに申し込む際、契約へと至るためには審査は避けて通れません。よくご存知のようにカードローンの返済が遅延していたり、クレジットカードの支払いを滞納していたりなどすれば、審査通過はほぼ難しい状況になります。
携帯の分割払いもローンと同じです!
意外と気付かないかもしれませんが、携帯電話やスマートフォンなどを分割払いで購入している場合、携帯料金を滞納するとカードローンやクレジットカードなどの審査に通らなくなることがあります。
高額な携帯電話機本体を、月々の使用料と一緒に分割で購入する人も多くいます。これを、「分割払い」といいますが、この分割払いはローンと同様の扱いになります。つまり、このケースで携帯料金の支払いに遅れると「分割払いに遅れた」というのと同じ。よって、「借金の返済に遅れた」ということになるのです。
携帯電話料金の滞納=借金の返済を踏み倒している
分割払いに遅れるのは、立派な「借金返済の滞納」なのです。それがどれだけ少額であっても、です。
従って携帯電話料金を滞納することになれば、遅延や延滞の情報が信用情報機関へ登録されてしまうのです。
というように、「携帯電話本体の分割払いを契約した」「その後、携帯料金の支払いに遅れた」という記憶がある人は、これが原因と疑ってください。実際にこれでカードローン審査に落ちるかどうかは、その延滞の度合い(金額・日数など)によります。
とりあえず一番多いパターンの1つとして、覚えておくといいでしょう。
ブラックリストに載るかどうかはケースバイケース
もちろん、少額であれば個人信用情報に記録されないこともあります。個人信用情報のブラックリストというのは、あくまで貸金業者が「個人信用情報機関に報告して初めて」記録されるものです。キャッシング業者などが「このくらいの遅延だったら、まあいいか」と思って報告しなければ、ブラックリスト入りはしないのです。
ただ、日数に関係なく、返済の態度などが悪質だったらブラックリスト入りさせられますし、その他、借入金額が大きい時なども、やはり事故情報・異動情報として登録される可能性が高いです。
某大手TVショッピングの場合も同様です!
TVやラジオなどで通販ショッピングを展開している某TVショッピングについても同じことが言えます。
「分割払いの金利&手数料は当社が負担!」という場合でも、分割購入するにあたってその通販会社独自で分割払いを提供しているわけではなく、信販会社を通して行われています。ただ、分割払いの際に発生する金利などを通販会社が負担してくれるというだけで、支払いを滞納すれば当然遅延や延滞の情報が信用情報機関へ登録されてしまうことになります。
分割払いというのは、その代金をクレジット会社などに立て替えてもらっている状態になります。支払いが遅れれば個人信用情報機関に記録されます。
通販の分割払いも肩代わりして貰って借金しているのと同じです
入金情報に問題があっても直ちに異動情報が記載されるわけではありません。入金情報の異常があってもカードローンの審査に通る可能性はありますが、審査が厳しくなることはまちがいありません。
信用情報が原因で審査に落ちる場合、銀行カードローンや大手消費者金融では借りるのが難しいでしょう。事故の記録が無くなるまで待つしかありません。だからといって怪しい中小の消費者金融で借りるのはやめましょう。
奨学金の返済に遅れているのかも!
現時点で奨学金の返済に遅延している。あるいは、過去に滞納したことがある…。という場合、これも個人信用情報にキズがついている可能性があります。
奨学金も立派な借金です。金利は安いですが、情報の管理はしっかりしていますし、民間の貸金業者のように「事故情報・異動情報を報告するかどうか、その会社次第」という柔軟さもありません。
一定の条件を超える遅延・延滞をしたら、奨学金は自動的に個人信用情報に事故情報が登録されます。膨大な数の利用者を管理しているので、この辺は機械的に処理するしかないのです。
ということで、奨学金の返済遅延がキャッシング審査などのクレジットスコアに影響する度合いは、かなり大きいんです。これも心当たりのある人は、審査落ちの原因だと思ってください。
スコアリングに問題があるのかも!
複数社で借入れしているわけでもないし、支払いを滞納した覚えもない。それなのに審査に落ちてしまった。原因が分らない・・・・・・
このような場合、「スコアリングシステム」が原因で審査落ちしてしまった可能性が考えられます。
スコアリングシステムとは、個人情報を元にあなたの返済能力を点数化するプログラムのようなものです。
どのような基準で点数化しているかは各社によっても違いますし、完全に企業秘密ですので一概には言えません。
しかし、基本的な部分は各社ほぼ同じだと言われています。
例えば、スコアリングには「属性」というものがあります。属性とは、申込み時に記載された職業や年収などのあらゆる個人情報のことです。この属性情報を点数に変換して、返済能力を点数化しているのです。
属性の中でとくにどれが重要かというと、おもに以下のような項目が重要視されていると言われています。
- 年収
- 職業/勤務先
- 雇用形態
- 勤続年数
- 居住形態
- 他社からの借入金額や件数
- 個人信用情報
では、それぞれを詳しく解説していきましょう。
年収
年収が高いほど返済能力があると見なされるため点数が高くなる傾向にあります。
また、利用できる限度額も高くなります。どのくらいの年収があればいいかは各社によって違いますので、一概には言えませんが400万円以上であれば良いというのが定説です。
年収があまりにも低いと返済能力が低いと見なされてしまいます。業者は返済能力をもっとも重視しているため、返済能力が低いと見なされると大きなマイナスになります。
職業
公務員や医者など安定しているほど良いとされています。サラリーマンなら大手企業であるほど評価が高くなります。
一方、自営業や経営者、フリーター、パートなどは上記に比べて評価が低くなります。
雇用形態
正社員>派遣社員>フリーター・パートの順で点数が高くなります。これは収入が安定しているという理由からです。
派遣、アルバイト・パート、自営業者などは、サラリーマンなどに比べて安定しているとは言えません。
派遣社員の方は契約延長をしてもらえないかもしれませんし、アルバイトやパートも似たような状況にあります。自営業者の場合、たとえ今儲かっていても、数ヵ月後は大赤字で倒産なんてことも珍しくはありません。とくに開業して1年未満の自営業者は年収を計算できないため、かなり警戒されます。そうした理由から、スコアリングの点数が低くなり、審査落ちしてしまう可能性があるのです。
勤続年数
当然、長いほど点数が高くなります。最低でも1年以上は勤務していないとマイナスポイントになると言われています。とくに事業に失敗する可能性のある、経営者や自営業者は1年未満では厳しく採点される可能性が高いです。
住居形態
住居形態にはおもに持ち家と賃貸があります。この2つで評価が高いのは持ち家です。持ち家は資産と見られますし、返済せずいなくなるという可能性も低くなります。一方、賃貸ではその逆ですので持ち家と比べて評価が低くなります。
他社からの借入金額や件数
少ないほど点数が高くなります。他社からの借入額や件数が多い人は、返済不能になってしまう可能性があります。そういったリスクの低い、他社借入れ数や金額が少ない人のほうが点数は高くなる傾向にあります。
他社での借入れが4社も5社もあるような場合、多重債務者と見なされてしまいます。
多重債務者は借金で借金を返している人のことですから、返済能力がないと見なされ、スコアリングで大きなマイナスとなります。
個人信用情報
信用情報機関にはあなたの借入れ状況や返済記録などが記載されます。当然、返済トラブルなどを起こした場合も記録されることになります。こうした事故情報がなく、しっかりと返済記録があるとプラスになります。
スコアリングが原因で審査落ちしてしまうのは、上記の項目にマイナスポイントになる点があるからだと思われます。
信用情報機関に滞納などの事故情報があると、信用に問題があるとして大きな減点になってしまいます。業者はあなたの信用情報を融資するかの判断材料にしていますから、金融事故者の場合はかなり厳しくなります。
間違いで、事故情報が記録されているのかも!
個人信用情報機関も完璧ではないので、ごくまれに「間違いで、異動情報が記録されている」ということがあります。めったにありませんが、ここまで書いたすべての条件に心当たりがなければ、「ただの間違い」という可能性もあります。
この場合、まず個人信用情報機関に開示請求をしましょう。日本の個人信用情報機関は、下の3つです(他も多少ありますが、キャッシング審査ではこれらの3つでほぼOKです)。
- JICC(日本信用情報機構)
- CIC(シーアイシー)
- JBA(全国銀行個人信用情報センター)
手数料1,000円ほどを支払うと数日で書類が送られてきます。
日本のキャッシングやクレジットカードの審査は、ほぼ全てがこの3つのどれかの個人信用情報機関の情報を照会しています。ということで、この3ヶ所に開示請求をすれば、「自分はなぜキャッシング審査に通らないのか」という原因がわかるでしょう。
その後は、「この事故情報は間違いである」という証明ができる書類を提出し、それで修正の依頼を出します。もし本当に間違いであれば、2週間~数ヶ月程度で修正されるようです(期間はその組織や内容によって異なります)。
キャッシング未経験は、プラスとは限らない!
一般の感覚だと、キャッシングなどの借金をしたことがないというのは「プラスの要素」として考えられています。しかし、カードローンやクレジットカードの審査では、必ずしもこれはプラスではないのです。金融商品未経験なわけですから、当然、信用機関情報に何の情報もないことになります。
カードローン会社は返済実績を信用の目安にしています。金融商品未経験者の方はこの返済実績がないために、信用できないと判断されてしまう可能性があります。また借金したことがない人は、返せるかどうかを判断できないというのもあります。
実際に借金を背負った時、本当に返済できるかわからない
というリスクがあるからです。実際実力はあるのに、ピンチになるとめっぽう弱いという人がいますが、高収入で安定した職業についていても「借金したら、とたんに不安定になって、返済できなくなる」ということは、あり得るわけですね。消費者金融でもクレジット会社でも、貸金業者というのは基本的に「性悪説」に立っています。実際に返済した事がある人しか、基本的には信用しないというスタンスに立っているんですね。
なので「キャッシング未経験」というのは、「場合によってはマイナスになることもある」というわけです。「未経験なのに審査に落ちた」というのは、実は特別なことではなく、むしろ未経験だから審査に落ちた可能性もあるのです。
他社借入がないのは良いこと!
上のように書きましたが、もちろん現時点で他社でのキャッシングがないというのは非常にいいことです。「未経験」というのはプラスにもマイナスにもなりますが、他社借入がないということは完全にプラスです。
何社からか借入がある方はすでに信用ゼロです
先ほど、他社からの借入れ件数が多いと「多重債務者」と見なされてしまうとお伝えしました。多重債務者というのは複数の業者から借入れをして、その返済が困難になっている人のことを指します。
つまり、自らの返済能力がなく、借金で借金を返さざるを得ない人のことですね。そのため、返済能力がないと判断されて審査に通らなくなってしまうのです。
何社目から多重債務者と判断されてしまうのでしょうか?
借入額が多い人や複数の会社から借り入れがある人は、審査が厳しくなります。特に、3社、4社から借りている多重債務の人は、審査に落ちる可能性が高くなります。2社までならOK、3社までならOKという話がありますが、何社までならOKという明確な基準はありません。借入先は少なければ少ないほど有利です。
複数の消費者金融から借り入れがある人で、新たに借り入れをしたい場合は、できるだけまとめてから審査を受けるようにしましょう。
総量規制のリミットに達してないか調べてみましょう
また、利用するのが消費者金融系の場合、「総量規制」というのが絡んできます。総量規制とは「貸金業は年収の1/3を超える融資をしてはいけない」という法律になります。貸金業とはおもに消費者金融系、クレジットカード会社、信販会社のことを指します。こうした貸金業での借り入れは、例えば、年収200万円であれば年収の1/3の約200万円までとなるわけです。
借入れ件数が多くなると、この総量規制に引っかかってしまう可能性が高くなってしまいます。そのため、他社からの借入れ件数が多いほど審査に通りづらくなってしまうんですね。
多重申込みの“ブラックリスト”に載ってる可能性もあります
もし、その「2件連続で落ちた」中に銀行カードローンなど、審査が厳しい借り入れ先が含まれていたという場合は、3件目に申し込んでもOKです。「銀行カードローンで落ちた」→「次に消費者金融で申し込んだ」というのは、よくある自然な流れだからです。なので、銀行カードローンなどの場合はカウントしなくていいのですが、「消費者金融で3件連続申し込む」というのは、その時点で申込みブラックになる確率が高いと思ってください。
申込みブラック・審査ブラックに気をつけてください
絶対にブラックリスト入りするわけではありませんが、かなりの確率でそうなります。そして、これら申込みブラック・審査ブラックになった場合半年間は新たな借入審査にきわめて通りにくくなるので注意してください。(クレジットカードでも住宅ローンなどでも、通りにくくなります)
申込みブラックになる基準は?
短期間に複数社に申込んでしまうと、申込みブラックになってしまう可能性があるというのは、もうご理解いただけましたね。
では短期間というのはどれくらいなのでしょうか?
これについては各社によって基準が違いますし、非公開ですので一概には言えません。ですが、申込みした情報は信用機関に6ヶ月ほど残るとされています。そのため、期間についてはこの6ヶ月の間が基準になっていると思われます。
では、もし申し込みブラックになってしまったら?
ほとぼりが冷めるまで待ちましょう。下手な悪あがきをせずに、しばらくは借入れの申込みを止めるということですね。
多くの信用情報機関では申込み情報が残るのは、6ヶ月間とされています。6ヶ月経てば申込み情報はきれいさっぱり消えますので、申込みブラック状態から開放されます。
申し込みブラックの基準が正確に分らない以上、完全な対応策はないと言わざるを得ません。ですから、信用情報機関から記録が消えるまで、申込みしないことが一番の対応策だと言えるでしょう。
虚偽の申告をすると即ブラックリスト入り!
審査に通すために少しでも自分の印象を良くしようと、年収を増やしたり、職業を偽ったりする人が少なからず存在します。
こうした虚偽の申告は絶対に止めてください!
金融業者は厳格な審査をしていますので、虚偽の申告をしても必ずバレてしまいます。これは審査が比較的やさしいと言われている、中小消費者金融でも変わりありません。虚偽の申告が発覚すると、その情報は信用機関情報に記載されてしまいます。
いわゆる「ブラックリスト入り」です。こうなってしまうと今後、借入れやローンが組めないなど、社会的に大きなダメージを受けてしまうことになります。ですから、虚偽の申告は絶対にやってはいけません。
審査落ちの理由は絶対に教えてくれません!
全く心当たりが無いのにカードローンなどの審査に落とされた場合、なぜ審査不通過だったのか理由を問い質したいところですが、キャッシング会社にしてもクレジットカード会社にしても、その理由は絶対に教えてくれません。
審査は、収入や勤続年数などの属性が深く関わってきますが、属性自体には特に問題がないのに審査落ちしてしまうという場合は、携帯電話料金の未払いや、TV通販の支払いが遅延していないかなどを確認してみましょう。
また、今現在は何も問題はなくても、過去6カ月以内に遅延や延滞等があった場合は、信用情報機関へ登録されている恐れがあるので、審査落ちの可能性も高まります。そうなると、銀行や大手の消費者金融などでの借入は難しくなりますので、注意が必要です。
まとめ
以上キャッシング初心者でも審査落ちする原因をまとめてきました。最後に要点を整理すると、
- 携帯料金、分割払い、奨学金などの遅延・延滞の可能性がある
- 未経験は必ずしもプラス評価になるとは限らない
- 3件以上同時・連続で申し込むと、「審査ブラック」になる
- 審査ブラック・申込みブラックになると、半年は続く
特に申込みブラック・審査ブラックというのは本来ブラックリスト入りするような人ではないのに、ブラックになってしまうので、非常にもったいないことなのです。このような失敗をしないように注意しましょう。