なぜあの人は審査に落ちるのか? なぜあの人は審査に通るのか?
テレビコマーシャルでも言われている通り、キャッシングの利用には審査があります。審査がある限り、当然、審査に通る人と通らない人が存在します。審査に落ちやすい人がいるというのも事実です。
あなたは借りたお金ちゃんと返せますか?
年収が高ければ高いほどより多額の金額を借り入れることができるかといえば、単純にそうとも言い切れません。キャッシングの審査は複雑で利用する人の状況によって利用限度額も変わってきます。
キャッシングの審査ではあなたの返済能力が問われています
キャッシングの審査では何を見られるのか。そのことを知っておくと自分が審査に通る人なのか、そうでないのかが自ずとわかってくるはずです。
金融機関があなたを審査する理由はとどのつまりこういうことです。キャッシングを利用する本人に返済能力があるかどうかを判断するために審査があります。
審査方法として「属性スコアリング」が用いられる
属性スコアリングとは、申込者の個人情報から属性情報を点数化し、その点数(スコア)によって融資の可否、いくらまで融資できるかを算出する方式です。つまりキャッシングを利用しようとするあなたの返済能力を格付けするというわけです。
金融会社により多少の違いはありますが、大体以下のような基準で評価がされます。評価が高い順に並んでいます。
職業、勤務先による評価
- 公務員
- 大企業
- 中小企業
- 自営業
- アルバイト
何と言っても信頼性という意味で公務員に敵う職業はありません。自営業の方でも大手企業に並みに稼いでいる人もいるかと思いますが、「収入の安定性」という観点からいうと、企業に雇われているサラリーマンの方が高評価となります。
ちなみにアルバイトが最下位になっていますが、さらにその下には「無職」の方達が控えています。しかし、無職の方が審査を通る可能性はほぼゼロです。そのためにランク外とさせていただきました。
雇用形態による評価
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- アルバイト
正社員の評価が一番高いの当然ですが、派遣社員やアルバイトであっても勤め先が大企業であれば評価は高くなります。
勤続年数による評価
- 10年以上
- 5年~10年未満
- 1年~5年未満
- 6ヶ月~1年未満
- 6ヶ月未満
勤続年数は長ければ長い方が高評価です。ちゃんとした勤務先に勤めても6ヶ月未満だと評価はあまり得られないと考えていいでしょう。
年収による評価
- 400万円以上
- 200万円~400万円未満
- 200万円未満
400万円以上あれば十分な評価が得られます。
健康保険の種類
- 共済保険(公務員)
- 組合保険(大企業)
- 社会保険(中小企業)
- 国民健康保険(自営業・アルバイト)
加入している健康保険の種類は極めて重要視されます。加入している保険によって勤務先の推測もできます。
住居形態
- 持ち家(自己名義)
- 持ち家(家族名義)
- 官舎・社宅
- 賃貸
- 公営住宅
居住年数
- 10年以上
- 5年~10年未満
- 3年~5年未満
- 1年~3年未満
- 1年未満
持ち家が高く評価されるのは経済状況ももちろんですが、夜逃げのリスクが少ないと考えられるためです。公営住宅の評価が低いの過去の統計上、貸付のリスクが高いと判断されるためです。居住年数は長ければ長いほど高評価です。
同居する家族構成
- 独身・家族同居
- 既婚・家族同居・子無し
- 既婚・家族同居・子有り
- 既婚・同居無し
- 独身・同居無し
一般的に、借金をして迷惑をかけてしまう身内が多い人の方がしっかり返済すると思われているので、家族と同居している方が評価が高いです。
既婚か否か、子供がいるか否かについては、独身の方が出費が少ないであろうという理由で評価が高めです。しかし「社会的責任」という観点では子供がいる方が高評価を受ける場合もあるようです。
「信用情報スコアリング」というもう一つの審査方法
信用情報スコアリングとは、金融機関がキャッシング申込者の過去から現在までの借入状況や延滞の履歴がないかを調べるために利用する「信用情報機関」の情報から、申込者が金融機関にとって「良いお客」かどうかを評価する審査方法です。
金融業界における「良いお客」とは、今までに借金の経験のない新規の顧客よりも、過去に何度か借入を利用し、しっかり返済してくれる人のことです。長期間、繰り返し取引(借入)をしてくれて、たくさん利息を払ってくれる人を業者は求めています。
スコアリングで高評価になるポイントは3つ
「取引実績」が多く、「取引期間」は長めで、かつ「他社借入件数」が少ないのが高評価になります。
あちこちの金融業者から借入をしなければいけないのはその人の信用力が低いためだと考えられるため、同じ借入総額であっても、借入件数の少ない人の方が信用力は高いと判断されます。
信用情報機関のブラックリストに気をつけて!
信用情報機関とは、先にも述べた通り「過去のどれだけ借入してきたか」、「ちゃんと返済してきたか」という情報を提供する機関で、各金融会社はこの信用情報を確認、共有することができます。
もし過去に3ヶ月以上の延滞をしていた場合、それは「事故情報」として記録され、最長5年間残ります。いわゆる「ブラックリスト入り」となり事故情報が残っている限りは、まともな金融機関から借入することは非常に困難になります。
ブラックリストに載るのは“事故”を起こしたとき
また、債務整理(任意整理・個人民事再生・特定調停・自己破産)をした場合も事故情報として記録が残ります。自己破産や個人再生に関する情報に至っては最長10年間記録として残ります。
夜逃げなどで裁判所から失踪宣告された場合も事故扱いとなり、その情報は各金融機関に共有されることになります。
審査に通る人になるためには信用情報スコアを上げよう!!
審査を通るためには、なかなか変更がきかない属性スコアリングを改善するよりも、信用情報スコアの改善を目指す方が得策です。
- 返済は期日をしっかり守って!延滞は絶対にしない!
- 無理の返済計画を立てて、返済実績を積む!
- 借入件数を少なする工夫をする!
以上のことを踏まえて、自分の信用力を高めて審査に通る人になれるように頑張りましょう!!