みずほ銀行カードローンのデメリット!銀行カードローンなのに低金利じゃない?
みずほ銀行カードローンは、数あるカードローンの中で見ても利用しやすく、便利なカードローンとして評判です。特に、貸付限度額は業界トップクラスの800万円を誇り、金利も年2.0~年14.0%と低金利、という点が魅力になっています。
またメインバンクとしての役割から、あみずほ銀行で住宅ローンを利用していれば、カードローンの金利が年0.5%優遇されるなど独自サービスも、使いやすさの理由です。
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~年13.5%です。
しかし、みずほ銀行カードローンだけに限らずどのカードローンにも言えることですが、それぞれにメリットもあればデメリットもあります。みずほ銀行カードローンで良く言われているのが、意外とみずほ銀行カードローンの金利が高いということ。その理由とデメリットの克服法について解説します。
みずほ銀行カードローンでも金利面で得をするのは高額貸付者のみ
基本的にカードローンは多く借りれば借りるほど金利が低くなるシステムとなっています。たとえば限度額が低い数十万円で借入をすると、大抵の場合、最高金利での貸付となります。最高金利が年18.0%のカードローンであれば年18%が適用されます。
このシステムはみずほ銀行カードローンでも例外ではありません。みずほ銀行カードローンの場合、限度額が100万円未満だと最高金利の年14.0%が適用されるシステムとなっています。
ちなみに、みずほ銀行カードローンの金利設定は以下のようになっています。
みずほ銀行カードローンの限度額別金利設定
- 10万円~100万円未満 ― 年14.0%
- 100万円~200万円未満 ― 年12.0%
- 200万円~300万円未満 ― 年9.0%
- 300万円~400万円未満 ― 年7.0%
- 400万円~500万円未満 ― 年6.0%
- 500万円~600万円未満 ― 年5.0%
- 600万円~800万円未満 ― 年4.5%
- 800万円 ― 年2.0%
以上のようになっています。上記の通り、みずほ銀行カードローンでは数十万円の貸付限度額なら金利年14.0%が適用されますが、同じ数十万円を借りるにしても貸付限度額が100万円以上になれば金利面でも年2.0%お得になります。
借りられるなら利用限度額は高い方が良い!限度額が多いと金利で有利!
例えば、緊急で50万円が必要になったためみずほ銀行カードローンに申し込もうと考えた場合、借入希望額50万円で申し込むよりは、100万円で申し込んでおけば金利で年2.0%得をします。
単純に、50万円で年14.0%の年率と年12.0%の年率を比較すれば年間1万円もの差が生じます。借入する時は金利面まで細かく意識する人は少ないかもしれませんが、こうしたことも意識するようにすれば無駄なお金を省くことができるのです。
みずほ銀行カードローンの金利を他行と比較
みずほ銀行カードローンは最低金利年2.0%、最高金利は年14.0%でした。この数字だけ見ると、他行と比較しても低い金利設定となっているように見えます。
そこで見た目の数字だけで他行カードローンと比較してみると、
- みずほ銀行カードローン ― 年2.0~年14.0%
- 三井住友銀行カードローン ― 年4.0~年14.5%
- 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック ― 年4.6~年14.6%
- オリックス銀行カードローン ― 年1.7~年17.8%
- 楽天銀行スーパーローン ― 年1.9~年14.5%
- 新生銀行カードローン レイク ― 年9.0~年18.0%
このようになります。主な銀行系カードローンを挙げてみたが、単純に最低金利から最高金利までを見る限りは、みずほ銀行カードローンが低金利で際立っているのがお分かりになると思います。
しかし一見すると低金利に見えるみずほ銀行カードローンも、貸付限度額ごとの金利設定を見ると決して低金利とは言えない状態になってくるのです。以下にその比較をまとめてみた。
みずほ銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | 三菱UFJ銀行カードローン | オリックス銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン | |
---|---|---|---|---|---|
50万円まで | 年14.0% | 年14.5% | 年14.6% | 年17.8% | 年14.5% |
100万円まで | 年14.0% | 年12.0% | 年12.6% | 年12.0% | 年14.5% |
200万円まで | 年12.0% | 年10.0% | 年9.6% | 年9.0% | 年6.6%~14.5% |
300万円まで | 年9.0% | 年8.0% | 年7.1% | 年6.0% | 年3.9%~14.5% |
こうして比較してみると一目瞭然ですが、みずほ銀行カードローンの低金利を実感できるのはせいぜい50万円まで。50万円を超えた借入となると他行の方が圧倒的に低金利となるのです。
消費者金融並みの最高金利となっている「オリックス銀行カードローン」に至っては、50万円までと50万円以上とでは年5.8%も開きがあります。これが圧倒的な信用力の差なのです。その他の銀行カードローンも利用限度額100万円以上で軒並み金利が下がります。
しかしみずほ銀行カードローンは100万円までの時点でも最高金利が適用されるのがデメリットです。
みずほ銀行カードローンでは100万円超の金利も消費者金融並み!
100万円を超えた金利を見ると、他行はほとんど一桁の金利となっているのに、みずほ銀行カードローンだけは年12.0%。
そう考えると。100万円を超えてもなお年12.0%という金利設定になっているみずほ銀行カードローンは、消費者金融並みの高金利ということになってしまうのです。
みずほ銀行カードローンの金利は年2.0~年14.0%!どうしてこんなに幅が大きいの?
メガバンクの一角であるみずほ銀行が提供する「みずほ銀行カードローン」の金利は年2.0%~年14.0%です。下限金利は住宅ローン並みに低い一方で、上限金利は他のカードローンと大して変わりないありません。どうせ借りるなら少しでも低い金利で借りたいものですが、そもそも一体なぜこんなにも金利に幅があるのでしょうか。
みずほ銀行カードローンの金利は借入限度額で決まる!
実はみずほ銀行カードローンの金利は、借入限度額によって決まります。借入限度額とは、文字通り借りられる限度額のことで、顧客ごとに個別に設定されます。返済能力が高いとみずほ銀行に認められた人には高い借入限度額が設定されますし、返済能力があまり高くないと思われた人には低い限度額が設定されます。借入限度額と金利の関係性を示した表を御覧ください。
借入限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
このとおり、みずほ銀行では借入限度額が上がるほど、適用される金利が低くなります。そして前述の通り、借入限度額を上げるためには、みずほ銀行にその返済能力を認められる必要があります。では、一体どうすれば返済能力を認めてもらえるのでしょうか。
みずほ銀行カードローンで金利を低くするには借入限度額を上げるしかない
最初の借入限度額は低くて当然。50万円ほどになるのが一般的
みずほ銀行に限らずほとんどのカードローンでは、初回借入時の借入限度額は低めに設定されます。貸す側としても、まだよく知らない初回借入者を全面的に信頼するのは難しいのです。実際、ほとんどの人は、初回の借入枠(契約額)は50万円ほどと言われています。
何の担保もないカードローンで、新規のお客様に高額の融資をするのは、いくら何でもリスクが大きすぎるからです。
クレヒスが十分あれば最初から利用限度額が高くなる
借入限度額100万円で希望を出しても、50万円だったり、逆に100万円と思ってたら200万円設定されていた、などというケースがあるのは、個人の信用力に差があるからです。高額の設定がされている人は、クレジットカードの利用などで良いクレヒスを積んでいるからだと思われます。
またそのような人は収入が多く、職業に安定性があるため、最初に借入限度額が100万円を超えることもめずらしくありません。
しかし、そもそもそのような人はカードローンを借りる必要がないことがほとんどです。カードローンを利用せざるを得ない立場にいる人が、初回から100万円以上の借入限度額を勝ち取るのは至難の業である、と言っても差し支えないでしょう。
良いクレヒスを積んで信用を勝ちとるために借り入れと返済を繰り返して返済能力を認めさせよう
こうした状況から利用限度額を増枠させて金利を下げるためには、借り入れと返済を繰り返して、返済能力の高さを認めさせる必要があります。毎月の約定返済に加えて、繰上返済も行えば、みずほ銀行もあなたの返済能力を認めるはずです。逆に返済を遅れさせるのは厳禁です。たとえ1日でも遅れてしまうと、その心象は非常に悪いものになります。ついうっかりによる返済忘れを防ぎたい場合は、自動で約定返済が行われる口座振替サービスを利用するといいでしょう。
みずほ銀行カードローンで低金利にする=利用限度額を上げる
利用限度額は自動では上がらない!増額案内を待ってから申し込もう
利用限度額を上げるためには借り入れと返済を繰り返して信頼を勝ち取る必要という下準備が必要不可欠ですが、それだけで自動的に利用限度額が増額するわけではありません。別途利用限度額を増額させるための審査に申し込む必要があります。この審査を「増額審査」といいます。
増額審査にはいつでも申し込めますが、利用歴が浅い、もしくは返済状況が悪い顧客が申し込んでも審査に落ちる可能性が極めて高いです。落ちるだけならまだいいのですが、最悪の場合減額となることもありえます。増額審査への申込みは慎重に考えるべきです。
では具体的にどのタイミングで増額審査に申し込めばいいのでしょうか。1つの目安として「みずほ銀行側から増額案内が来たら申し込む」といいでしょう。増額案内とは、みずほ銀行が返済能力を認めた顧客に対して送る増額のお誘いです。
中には「あなたは返済能力が高いので増額が可能と思われますが、審査を受けますか?」といった文言が記載されていますので、それに返信すればOKです。逆に増額案内が来ていない状態で自ら申し込んでも、落ちる可能性が高いです。確実な増額を目指すのならば、まずは待ちましょう。
みずほ銀行カードローンで増額案内を手に入れる方法
みずほ銀行の増額案内は以下の2通りの方法で送られてきます。
- みずほ銀行ATMに表示される
- 郵送で送られてくる
みずほ銀行ATMへの表示は、カードローンの取引(借入、返済など)を行った時に確認できます。表示されるのは平日8時45分~17時50分のみです。また、みずほ銀行以外の提携ATMでは表示されません。増額案内が来ているか確認したいときは、上記の時間にみずほ銀行のATMを利用しましょう。
増額案内はいつ頃来るの?
増額案内が送られてくるタイミングは人にもよりますが、最短で半年はかかると考えておいたほうが良いでしょう。半年以上滞りなく借りて返してを繰り返していれば、いずれは送られてくるはずです。
また、他社借入が契約時と比べて減っている場合は、増額案内が送られてくる可能性が高まります。みずほ銀行を含めたカードローン会社は審査の際に途上与信を行っており、その際に顧客の他社借入状況を調べます。そこで契約時よりも借入額が減っていることがわかれば、融資に対して前向きになります。
増額審査ではどのようなことが行われる?
増額審査の内容は基本的には初回の審査と代わりありません。年齢、職業、収入、他社借入状況などが総合的にチェックされます。ただし、その基準は初回借入時よりも厳しくなります。利用限度額をあげようというのだから、当然の話しですね。審査期間も長くなります。断言はできませんが、3日程度はかかることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
また、増額審査時にも初回審査時と同じように、在籍確認が行われます。在籍確認とは、職場に電話を掛けて、その人が本当にその職場で働いていることを確認する行為のことです。電話に本人が出れば当然在籍確認は完了ですが、それ以外の人が出た場合でも、在籍が確認できる言葉(例:「ただ今席を外しております」「本日は休みです」)が返ってくればOKです。
担当者がその電話が在籍確認であると明かすことはないのでバレるリスクは低いですが、そのリスクが0というわけではありません。「クレジットカードの在籍確認の電話だった」など、予め言い訳を考えておくといいでしょう。
銀行カードローンの審査で行われる在籍確認!電話連絡は避けられないの?
増額以外でみずほ銀行の金利を下げる方法ってあるの?
上記の通り、みずほ銀行カードローンの金利を下げるためには増額をするのが最も手っ取り早いですが、それ以外にも金利を下げる方法はあります。実はみずほ銀行の住宅ローン「みずほプレジャーエイジ」を利用すると、カードローンの金利が年0.5%低くなります。例えば利用限度額が250万円でみずほプレジャーエイジを利用した場合、金利は年8.5%になります。
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~年13.5%です。
カードローンの金利を下げるために住宅ローンを組む、ということはありえないでしょうが、現在すでにみずほプレジャーエイジを利用している場合は、みずほ銀行のカードローンがちょっとだけお得になる、ということは覚えておくといいでしょう。
低い金利はハードルが高く借りにくい!バランスを見極めよう
このようにみずほ銀行カードローンでは、みずほ銀行の住宅ローンを利用していればさらに年0.5%の金利が優遇されます。しかし、それで比較したとしても若干条件が良くなる程度で、他行の金利の方が低いのは変わりません。やはり1番は利用限度額の増額です。
もっとも金利は借りやすさと反比例となっているので、闇雲に低ければ良いというわけではありません。いくら金利が低くても借りられなければ意味がないからです。何事もバランスが大切です。
みずほ銀行カードローンで貸付限度額を最大で借りれる人はほとんどいない
最大貸付額800万円は確かに魅力的ですが、カードローンを利用している人の多くはそこまでの金額は必要としていません。大抵の人は数十万円~多くても300万円も必要かどうかといったところです。そういう視点から考えると、高額な貸付を希望しないユーザーには、みずほ銀行カードローンは便利で借りやすいけれども借金という意味ではあまりメリットが感じられないカードローンになってしまっています。
もちろんみずほ銀行カードローンでも希望額を最大貸付額近くまで引き上げることができれば、低金利での利用は十分に可能です。年収もそれなりに高く、属性にもある程度の自信があるなら、十分に利用してみる価値はあるカードローンと言えます。
みずほ銀行カードローンの金利まとめ
みずほ銀行カードローンでお得に借りるには最大貸付額に近い金額で借入しよう
みずほ銀行カードローンの場合は他行よりも最大貸付額が大きいのがメリットです。最大貸付額800万円ということを考えると、それはイコール低金利にできる、ということです。
100万円や200万円、300万円という金額では他行よりも金利が高めになってしまうけれども、高額だと圧倒的に金利が得になります。
つまり貸付金利でお得をするなら、せめてさらにもっと高額な貸付額を希望しなければ、他行よりも損する結果となるのです。
最後に、今回の記事をおさらいしましょう。
- みずほ銀行カードローンの金利は年2.0~年14.0%
- 利用限度額が高くなるほど金利も低くなる
- 利用限度額を上げるためには増額が必要
- 増額案内が来てから申し込むと、増額に成功する確率が高くなる
- みずほ銀行の住宅ローンを利用している場合、カードローンの金利が年0.5%安くなる
みずほ銀行カードローンの金利を下げたいのならば、増額が一番です。まずは利用実績を積み重ねるところから、初めて見てください。