気になる銀行カードローンの審査基準
カードローンに申し込むのは容易いが、気になるのが審査。申し込んでから審査結果が届くまでハラハラドキドキしっ放しという人も多いことだろう。
一般的に、カードローンと言えば銀行カードローンと消費者金融のカードローンがよく知られている。この両者の比較対象として頻繁に取り上げられるのが、金利と審査である。
消費者金融と銀行カードローンの違い
銀行と消費者金融を比較すると、銀行は低金利で審査が厳しい、消費者金融は高金利だが審査は柔軟といった声をよく見聞きする。この言葉を額面通りに受け取れば銀行カードローンはよほど属性がしっかりしていなければ審査に通らないのだろうかとも思えてくる。
みずほ銀行カードローンの審査体制は柔軟?
もちろん、人気の高い銀行カードローンとして知られるみずほ銀行カードローンも、それなりに審査が厳しいという声もちらほら漏れてくる。実際のところ、みずほ銀行カードローンの審査は他行に比べて厳しいのか? それとも他行よりも柔軟なのか? このあたりをインターネットの口コミから検証していこう。
本当にみずほ銀行カードローンの審査は厳しいのだろうか?
2ちゃんねるの口コミで実際に厳しさを検証してみた
今回参考にしたのは2ちゃんねるの書き込みである。2ちゃんねるには実に様々な口コミが溢れている。カードローンにしても審査に通過した人や落ちた人、これから申し込もうと思っている人などが様々な意見を交わしている。偏った意見しか載っていないような口コミサイトよりはよっぽど参考になる。
ここでまず、みずほ銀行カードローンに申し込んで審査に通過した人の声を挙げてみたいと思う。
みずほ銀行カードローン審査通過者のサンプル
- 「他社借り入れ三井住友90、18ファミマ、楽天10 年収400万 アルバイト この条件で100通った つーか在確来なかったと思うんだがなぜだ?」
- 「50で申し込んだら200の枠来た」
- 「私はバイト開始○か月で30可決。8月完済予定、バイト開始○か月で貸すわけないじゃん、と言われそうですが・・・、そのお金で社員への道&早くの返済予定です。 本業バイトに隙間バイト全ての給料振込みがみずほ。 あと、ここは時間がかかりすぎでダイレクトに電話しまくり、 しまいにはオペから「否決手紙きていませんか?」と言われ凹み。遅いと否決なのかって思いました。オペに頭にきたのですが、 貸してくれた銀行にプチ感謝し、さっさと返済します。」
- 「web申し込み・窓口にも行き相談済、バイト年収120強、 クレカビザ長期保有CIC OK。生活立て直したいバイト身分にしては話せばわかるみずほ かな。」
- 「30万までおkみたいなDM来たんだけど 年収100万の属性:アルバイトでも行けるのだろうか 」
- 「10日に申し込んで、さっきOKのメールがきた。 当方、派遣写真、財布落として途方にくれてたので、まじ助かった。限度額10万円は、ハードル低かったのだろうか。預金口座の残高1000円←契約時からいじってないがOKだった。」
ご覧のように、年収の低いアルバイトや派遣社員、それに複数のカードローンやクレジットカードから借り入れている人でも融資を受けている。
また、口コミの中には給与の振込や公共料金の振込で口座を使っているとカードローンの審査に通りやすいようだという声も多くある。
では、一方の審査に落ちた人、もしくは希望額通りに借入できなかった人の声も挙げてみよう。
みずほ銀行カードローン審査落ちのサンプル
- 「300で申し込んだのだが100しか枠こなかった 使っていってゆっくり上がるのを待つしかないのだろうか 」
- 「37で中小に勤続4年 楽天カードは持っててたまに使ってる それ以外は借金的なもんはない で、カードローン30申し込んだら落ちた 過去に破産とかもないしなんでダメなの?」
審査に落ちた人の場合、属性にはある程度自信を持って臨んだのに審査に落ちたという場合もあるようだ。属性には不安が無さそうでも審査落ちする人がいるのはどういうことなのだろうか?
みずほ銀行カードローンでポイントとなるのは与信か
基本的に、カードローンの審査というのは銀行であろうと消費者金融であろうと審査の基準はそれほど大きく変わらない。
銀行は審査が厳しいと言われるがそれは保証会社が間に入って審査を行っているからである。しかし、銀行の保証会社となっている金融会社自体でもカードローンを扱っていたりもする。
銀行カードローンの審査基準は大差ない
例えば、三井住友銀行カードローンや三菱UFJ銀行カードローンは、グループ傘下の消費者金融が保証会社となっているし、みずほ銀行カードローンにしても保証会社であるオリコ自体でもカードローンを扱っている。
従って、銀行であろうと消費者金融であろうと信販会社であろうと、審査の基準となる部分に関してはそれほど大差はないと見ることもできる。
みずほ銀行カードローンではいかに信用を得られるかが鍵
また、先の口コミにも出てきたように、「窓口で相談したら可決した」という言葉を鵜呑みにすれば、銀行側から保証会社へ何らかの口添えがあれば審査通過の可能性もあるのかもしれない。
そこでポイントとなってくるのが「与信」である。与信という言葉を聞いて、「何だか小難しい話かな?」と思われる人もいるかもしれないが、決してそんなことはない。「与信」とは読んで字のごとく、「信用を与える」という意味である。
審査落ちは信用できないと見做されているから?
カードローンなどの無担保ローンは、担保となるものがないため貸し手に対していかに信用してもらうかが大事になる。住宅ローンであれば家や土地を担保にすることができるし、自動車ローンでもそれは同じことだ。しかしカードローンなどは担保がない。そのため、他のローン商品よりも金利が高めに設定されている。
とはいえ、貸し倒れリスクだけは避けたいというのが貸し手の本音であるから、お金を融資するにあたって「どれだけ信用できるか」を重視する。
与信のポイント「3C」とは?
与信には3Cと呼ばれる評価材料があり、「Capacity(返済力)」・「Character(返済資質)」・「Capital(返済担保)」の3つをポイントに判断される。カードローンは無担保ローンとなるため返済担保の部分を省いて、返済力と返済資質が判断材料とされる。
先の口コミから判断するに、みずほ銀行カードローンの場合、属性よりもむしろ与信の方に審査の重きを置いているようには感じないだろうか? 属性の悪さが若干目立っていても、与信次第では審査通過の可能性が高いという風に見て取れる。
属性が良くても利用者としてはイマイチと判断された?
先述した口コミの中に、「勤続4年で楽天カードをたまに使っている程度」という人が審査に落ちている。細かい情報は分からないが、他に借金も無くて勤続4年、正社員勤務ということであれば属性的にはそれほど悪いとは言えない。
なのに、なぜ審査に落ちてしまったのかといえば、恐らく「たまにしか使わない楽天カード」の影響だとも言える。信用情報機関に照合してもカードの利用実績がそれほど高くない、もしくはトラブルがあったという部分で、与信に影響が出たとは考えられないだろうか?
クレヒスの重要性
クレヒス(クレジットヒストリー)が未熟であるという部分で与信に影響が出たことは十分に考えられる。楽天カードを持ってまだ間もない時期であったかもしれないし、もしかしたらうっかり楽天カードの支払いを遅延したことがあるのかもしれない。
遅延などがなかったとしても、たった数百円や数千円程度の商品をたまに購入する程度であれば、与信としてはそれほど大きな意味をなさないと判断されることも十分に考えられる。ましてや楽天カードをたまに利用している以外、ローンすらも無いのであればそう判断されたとみていいのかもしれない。
「喪明け」でも借入できないのはクレヒスの影響
例えば、過去に債務整理をしている場合、ブラック情報が消えた後(喪明け)でも借り入れができないことがある。これはクレジットカードやローンなどの利用実績が全くないため、「過去に債務整理をした喪明けの状態かもしれない」という判断がされてしまうためだ。それだけクレヒス(クレジットヒストリー)というのは重要なポイントともなる。
これまでの信用情報を重視して審査しているのかも知れない
ましてや属性よりも与信を重視しているのであれば尚更のこと、審査通過は難しいと言えるだろう。利用実績や返済実績というのは与信に深く関係してくるため、いくら属性に自信があっても借りられないケースも出てくるのである。
まとめ|属性が多少悪くてもクレヒス次第で可能性あり
ここから推測すれば、みずほ銀行カードローンの審査は、一定のクレヒスさえ重ねておけば借入がしやすいと判断できる。その証拠に、みずほ銀行カードローンの場合、口座の利用実績やカードローンの利用実績によっては審査を後回しにして貸し付けてくれた(または増額できた)という口コミも多い。
ATMでのインビテーションだと通りやすい
カードローンは持っていなかったものの、ATMを利用していたらカードローンの案内(インビテーション)が表示され、申し込んだら即利用OKだったという口コミもある。
ただし、その後に行われる本審査に落ちればその後のカードローン利用はできないため、案内が来た時点で全額借りてしまうのがおすすめらしい(後は返済していくのみとなる)。
クレヒス要素はあるが、審査自体はまっとう
総合的にみると、少なくともみずほ銀行口座の利用実績を重ねているかいないかで、審査結果にも違いが出てくる。そこから導き出されるのは、審査自体は決して厳しいものではないという結論となる。