みずほ銀行カードローンの増額申請とは?
消費者金融のカードローンの場合、カードローンの利用実績を積まなければ増額申請しても認められないケースが多い。では、銀行のカードローンの場合はどうなのだろうか? 消費者金融と比べて増額申請しやすいのだろうか? みずほ銀行カードローンを例にカードローンの増額事情を探ってみた。
増額申請が通るのはまれ。銀行カードローンならなおさら
銀行の場合、一般的には消費者金融よりも審査が厳しいと言われている。みずほ銀行カードローンの場合も、他の銀行や消費者金融と同様にこちらから申請するという方法も選択できる。しかし、三大メガバンクは地方銀行よりも審査に厳しいと言われているので、こちらから申請して増額の承認を得るというのはかなり難しい。
銀行側からの打診がなければ安易に増額しない方がいい
これを元に考えれば、消費者金融以上に増額の承認を得るのは難しいと言えるだろう。一部の優良なカードローン利用者の場合、銀行の方から増額案内のハガキなどが送られてくることもある。これは銀行側から「ぜひ増額しませんか?」という打診を得たと考えて差し支えない。だが、銀行側からこうした打診が無いのであれば、安易な増額は考えない方がいいとも言える。
みずほ銀行カードローンの「増額」ってそもそも何?
みずほ銀行カードローンには、「増額(増枠)」という仕組みがあります。増額とは文字通り、利用限度額が増加することです。みずほ銀行の金利は利用限度額が増加するほど低くなりますので、基本的に増額できる状況ではしたほうが得ということになります。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 14.0% |
100万円以上200万円未満 | 12.0% |
200万円以上300万円未満 | 9.0% |
300万円以上400万円未満 | 7.0% |
400万円以上500万円未満 | 6.0% |
500万円以上600万円未満 | 5.0% |
600万円以上800万円未満 | 4.5% |
800万円 | 2.0% |
みずほ銀行カードローンを増額する方法は大きく2つに分けられます。すなわち、
- みずほ銀行から増額案内を受け取り、それを承認する
- みずほ銀行に増額申請を行う
の2つです。今回の記事では、この両方の方法を解説いたします(当サイトでは増額案内を受け取る方をおすすめしています)。
みずほ銀行カードローンの増額案内はどうやって届く?
増額案内とは、みずほ銀行から送られてくる「増額のお誘い」です。増額案内の形式には
- 郵便
- ATMに表示される
- 電話
などがありますが、電話は非常に稀であり、実質的には郵便とATMの2択となります。このお誘いに乗る、つまり増額案内に返信すると審査が行われ、問題がなければめでたく利用限度額が増額されます。
逆に増額を承諾しない限りは、勝手に増額されることはありません。増額に興味が無い場合は、郵便もATMの表示も無視すればOKです。
増額案内の種類 | 増額案内の仕組み |
---|---|
郵便のインビテーション | 郵送による増額案内は封筒で送られてきますので、パッと見ただけではそれが増枠案内だとはわかりません。家族が受け取った場合でも、中を見られない限りはカードローンの利用がバレることはないでしょう。それでも心配だという場合は、事前にみずほ銀行側に連絡しておけば、郵便物をストップしてもらえます。 |
ATMのインビテーション | みずほ銀行のATMを利用していると、増額案内の胸が表示されることがあります(みずほ銀行以外の提携ATMでは表示されないので注意が必要です)。表示される時間は平日の8時45分~17時50分です。 |
みずほ銀行カードローンはATMでインビ(招待状)が届く!
銀行カードローンの場合、消費者金融のようにATMから増額申請できるということはまずありません。しかし、唯一、ATMから増額申請できる銀行があり、それがみずほ銀行カードローンとなります。というのも、みずほ銀行カードローンの場合、ATMを操作していると向こうから増額しませんか? という招待状(インビテーション)が届くのです。
みずほ銀行ATMでインビ(招待状)が表示されたら増額のチャンス
最初、このインビテーションがATMに表示されたときは、おそらく多くの方が戸惑います。急いで画面を消してしまったという人も多くいます。このみずほ銀行のATMから増額申請する場合は、通常の増額申請とは少々事情が異なるからです。
ある程度の期間カードローンを利用していると、ATMに勝手に増額のインビ(インビテーション=招待)が表示されてきます。インビが表示された場合、銀行側から「増額してみませんか?」ということになるので、当然、その際に増額申請すれば限度額がさらにアップする確率が高くなります。
みずほ銀行側がATMを通して増額を提案してきています
もちろんインビの際にも審査はありますが、銀行側でも利用実績に応じてインビを行っているわけなので、こちらから増額申請するよりは審査が通る可能性が遥かに高くなります。実際、インビによって増額できたというユーザーも少なくないので、もしみずほ銀行のATMにインビが表示されたら増額審査を受けてみてもいいでしょう。
何より増額されれば基準となる金利が下がる可能性も高いのです。
みずほ銀行カードローンの増額案内はハガキで来ることも
みずほ銀行カードローンの増額案内といえば、みずほ銀行のATMで案内が表示されるというケースが多い。
実際、みずほ銀行カードローンの増額案内に関するサイトも多く見かけるが、みずほ銀行ATMから行われるインビテーションについてのサイトがほとんどだ。
では、増額案内がATMで表示されるケースとハガキが送られて来るケースとでは何がどのように違うのか?その辺りを検証してみよう。
増額案内をしたい→顧客がみずほ銀行ATMを利用していない→ハガキ
上述のように、みずほ銀行カードローンをみずほ銀行ATMで頻繁に利用している人であれば、増額案内をATMに表示させることで簡単に知らせることができるが、場合によってはコンビニなどの提携ATMばかりを利用しているという人も多い。
ハガキのターゲットはコンビニATM利用者
ましてや、地方などではあちらこちらにみずほ銀行の支店があるわけではないので、提携ATMの利用頻度が必然的に高くなってしまうのは否めない。その場合、増額の案内はハガキで行われるということになる。中には封書で送られて来たという利用者もいる。どちらにせよ、みずほ銀行ATMをそれほど利用していない場合は、ハガキなど郵送物で増額案内が行われるということになる。
増額案内はいつ頃送られてくる?
少なくとも1年は必要
増額案内は、「カードローン利用開始から何か月後に――」といったような明確な決まりがあるわけではない。従って、利用者によって増額案内のタイミングはバラバラである。
ただし利用者によって増額案内のタイミングがバラバラだとはいっても、契約後すぐに増額案内が来るということはまずない。どんなに早くても半年~1年という期間は必要となる。
増額案内が来るのはどんな人?
増額案内が来るのは、ほんの一握りの優良顧客だけだと思ってしまう人もいるかもしれない。
だが、実はそうではなく、属性が低くても遅延や延滞も無く利用し続けている顧客全てが対象となる。
事実、低属性で10万円までの利用枠しか与えられていなかった利用者が、半年おきに50万円→100万円とアップしたケースもある。
借入→返済を繰り返していくことがポイント
カードローンを借り入れて期日までにしっかりと返済をし、お金が必要になったらまた借り入れて――といったことを繰り返していくことで利用実績が積み重ねられると同時に信用性もアップしていく。
その積み重ねが、増額案内のハガキが送られてくるようにする一番の近道となる。現に、先に紹介した利用者は、増額案内が来るより前に、一度自分から申請を行っているが審査に落とされている。信用実績を積んでいない状態で申請をすることがどれだけ難しいかを物語っているとも言えるだろう。
ハガキでの増額案内もATMと同様、すぐに増額可能
ハガキでの増額案内は、ATMでお知らせできない利用者に対して行われる。もし増額を希望するならそのままみずほ銀行ATMまで行って手続きをするだけ増額OKとなる。
増額案内の場合、ATMでの案内でもハガキでの案内でもすでに審査は終わっているのですぐに増額することが可能となっている。
審査が行われて落とされてしまうのではないのか? と不安を感じる人もいるかもしれないが、その心配はほぼないはずなので安心しよう。
審査はすでに終わっています
とにもかくにも、増額案内をしてもらうためには、借入→返済という基本的な利用実績を積み重ねていくことが重要なポイントとなる。ただし、一度でも遅延や延滞をしてしまうとなかなか信用を得ることができないため、案内が来ることはないので注意しよう。
増額案内を受けるためにはどうすればいい?
みずほ銀行から増額案内を受けるための方法は公開されていませんが、インターネット上の体験談などをまとめた限りでは、以下の条件をクリアすると増額案内が送られてくる可能性が高まるようです。
返済実績を積み上げる
増額案内を受ける上で最も重要なのが返済実績です。返済実績を積み上げる、つまりは借りて返してをキチンと行うと、自然と増額案内が送られてくる可能性が高まります。少額を一度借りて返してそれっきりだと、なかなか増額案内は届きません。借りて返して借りて返してを繰り返して、初めて増額案内が届きます。返済期間は最低でも半年、できれば1年以上は欲しいところです。
もちろん、この間に返済事故(返済遅れ)を起こしてしまうと、それまで積み上げた実績が台無しになってしまいます。みずほ銀行カードローンは口座引落による返済も受け付けていますので、ついうっかり返済を忘れてしまうのが怖いという方は、この方法で返済するといいでしょう。
繰り上げ返済を行う
繰り上げ返済とは、毎月の約定返済とは別に追加で支払う返済のことです。繰り上げ返済を行うと資力に余裕があるとみなされ、増額案内が来る可能性が高まるようです。ただし、繰り上げ返済をしすぎたばっかりに約定返済が遅れてしまってはすべてが台無しになるので注意が必要です。繰り上げ返済は必ず余裕資金だけで行うようにしましょう。
他社借入件数を減らす
他者のキャッシングやカードローンを利用している場合、その借入件数を減らすことで、返済能力が向上したと判断されることがあります。すでに返済し終わったキャッシングやカードローンがある場合は、これを気に解約するのもいいでしょう。
増額前に知っておきたい注意点
増額案内が来たからと言って必ず増額できるわけではない!
意外に思われるかもしれませんが、増額案内が着たからと言って、必ず増額できる保証はどこにもありません。案内に返信した場合は所定の審査が行われ、それに合格して初めて増額、という仕組みになっています。わざわざ案内を送っといてその対応はないのでは、と思われるかもしれませんが、みずほ銀行としては増額には慎重にならざるを得ないのです。
申込時よりも年収が極端に減っていたり、退職していたりする場合は増額ができないどころか、逆に減額されることだってありえます(もちろん、年収が増えていれば、増額できる可能性は高いです。)案内が来たからと言って即座に申し込む必要は全くありませんので、慎重に検討を重ねるようにしましょう。
増額申請に伴うデメリットもある
みずほ銀行カードローンもそうですが、増額申請する際にはデメリットが生じることもあります。
例えば、増額申請に伴う審査を行った結果限度額を減額されてしまうということもあるからです。また、カードローン申込時に行う審査と違って、増額申請に伴う審査というのはやはり厳しいのが実状です。安易に増額申請を行った結果、厳密に審査され、カードの利用自体を止められてしまうというケースだってあり得ます。
増額申請するなら確実な利用実績を積もう
そうした事態に陥らないための方法としては、やはりパーフェクトな利用実績を蓄えていくほか方法はありません。また、申込時に申告した勤務先や住所、電話番号などに変更がある場合は速やかに届け出ておくということも必須となります。
増額審査の結果、申込時と異なる点がいくつも見つかってしまえば、それこそ金融機関に対する信用度も落ちてしまいます。個人としての信用度が低ければ、増額などは期待できないということは認識しておくべきでしょう。
みずほ銀行カードローンの増額申請に通るためのポイント
以上のように、増額申請をするためにはパーフェクトな返済を行っていくなどして信用度を高めておく必要があります。少なくとも半年~1年間はしっかりと返済を行っておきたいです。
また、みずほ銀行カードローンに申し込む際には必ず口座を作る必要がありますが、みずほ銀行カードローンの返済は口座引き落としに限られる点に注意が必要です。
知らぬ間に遅延している!?ATM返済の落とし穴にご注意!
なぜならATMからでも返済することはできますが、、毎月の約定日に口座から引き落としされなければ、返済されたとはみなされないからです。提携ATMで返済したからといって安心していると、遅延ということにもなりかねません。
そうならないためにも、口座にはいくらかでも余裕を持ってお金を入金しておいた方がいいし、できれば常時まとまった金額があった方が望ましいです。さらに言えば、毎月の光熱費などの引き落とし口座をみずほ銀行にするなどしておくのもおすすめです。そうした実績を重ねておけば、こちらからカードローンの限度額増額をしても審査に落とされる可能性は低くなるかもしれません。
自分から増額を申し込む方法
自分から増額申請することもできるが……おすすめできない
みずほ銀行からの増額案内を待ちたくないという場合は、自ら増額申請をすることも可能です。この増額申請は正確に言えば「カードローンの再申し込み」です。今までのカードローンの契約を一度打ち切り、現在の職業や年収などをベースにもういちど審査を行います。属性が優秀ならば、申し込む前よりも利用限度額が増額されるはずです。申込みはパソコン・スマートフォン、電話、みずほ銀行(店舗)から行えます。
ただし、基本的にはこの方法はあまりおすすめできません。自ら増額申請をしても、うまくいかない可能性が高いからです。
みずほ銀行は増額しても問題なさそうな、返済能力が高そうな人に対して増額案内を送っています。逆に言えば、返済能力が低そうな人には増額案内を送っていないわけです。増額案内を送られていない人、つまりは返済能力が低いとみなされている人が自ら増額申請を行っても、おそらくは審査に通らないでしょう。
逆に減額されてしまう可能性もあり、リスクが高い割にはリターンの少ない行為と言えます。そんなことをするくらいならば、借りて返し手を繰り返して、増額案内が来るのを待ったほうがいいでしょう。
それぜも増額を申込みたい場合は?
リスクは承知で増額申請をしたいという方は、パソコン・スマートフォン、電話、みずほ銀行(店舗)で申し込めます。
パソコン・スマートフォンの場合は、Webサイトの「カードローンのお申込み」、もしくはスマートフォンアプリから手続きを行います。
電話の場合はみずほ銀行カードローン専用ダイヤルから行います(受付時間:月曜日~金曜日 9時00分~20時00分)
みずほ銀行(店舗)から申し込む場合は、以下のリンクから最寄りの店舗を探して、直接訪問してください。
みずほ銀行カードローンがどうしても増額できない場合はどうすればいい?
みずほ銀行カードローンの増額がどうしてもうまくいかないという場合は、他の金融機関からの借り入れ・移行を検討したほうがいいかもしれません。
みずほ銀行のようなメガバンクは、消費者金融や地方銀行と比べても審査難易度は高いです。逆に言えば、消費者金融や地方銀行の大半は、みずほ銀行ほど審査が厳しくないとも言えるのです。より審査がやさしい別の金融機関に申し込む、というのは有力な選択肢です。当サイトでは消費者金融の仕組みについても解説していますので、詳しくはそちらをご確認ください。
みずほ銀行カードローンの増額方法まとめ
最後に、今回の記事をおさらいしましょう。
- みずほ銀行には増額という仕組みがある
- 利用限度額が増額されれば、その分だけ金利が低くなる
- 増額できる状況ならば、増額したほうが基本的にはお得
- 増額案内を受け取るためには返済実績を積む必要がある
- 自分から増額申請することも可能だが、成功率は低くあまりおすすめできない
- みずほ銀行カードローンの増額が難しい場合は、別の金融機関(消費者金融等)からの
- 借り入れを検討したほうが良い
みずほ銀行から増額案内が来たら、それはカードローンの金利を下げるチャンスです。みずほ銀行カードローンの金利は基本的に利用限度額に反比例しますので、増額すればするほど低金利で借りられます。
みずほ銀行カードローンの増額案内は、金利を下げるチャンスです。もちろん再審査の結果減額となることもあるので軽率に飛びつくのは危険ですが、だからといって気にもとめずスルーしてしまうのももったいない話です。まずは自分の返済状況や属性をよく確認しましょう。返済実績や属性に問題がなく、増額案内が届いた方は、申し込んでみてはいかがでしょうか。