金利が低いおまとめローンに借り換えよう!
複数のカードローンを借りていると管理が大変です。返済日や返済金額を間違えていて残高不足で引き落とし失敗……というようなことにもなりかねません。そんなうっかり延滞を防ぐためにも、おまとめローンで一本化してみませんか?おまとめローンを選ぶ際の注意点などについて解説します。
そもそもおまとめローンとは?
複数の借り入れをひとつにできるおまとめローン。そもそもどのような商品なのでしょうか。
おまとめローンは大きくわけて2種類
おまとめローンは新しくローンを契約するタイプはもちろんのことすでに借り入れている中から1社だけ利用限度額を増やすタイプもあります。これによって、他社からの借入金を一括返済してしまうという方法です。
借り入れ返済だけに利用目的を絞っている専用おまとめローンの他、利用目的を問わないカードローンで一本化するのも可能です。いずれも、銀行または消費者金融で主に取り扱っています。
おまとめローンを利用するメリット
おまとめローンは返済日をひとつにできるため、お金の管理をしやすくなるというメリットもあります。さらに、それ以上に見逃せないのが金利を低くして、返済総額を少なくできるという点でしょう。
たとえば、複数ローンの残高が総額100万円だったとしましょう。金利18.0%のA社から20万円、金利15.0%のB社から50万円、金利10.0%のC社から50万円借りているならば、年間利息として13.1万円支払わなくてはいけない計算です。しかし、これを金利9.0%のおまとめローンで一本化できれば年間利息はわずか9.0万円にまで減らすことができます。
おまとめローンのデメリット
とても便利なおまとめローンですがデメリットもないわけではありません。それはおまとめローンは審査が厳しめという点です。すでに複数社からの借金があり、さらに大きな金額を借りようとしているのですから無理もありません。
また「おまとめローンは総量規制がかからず、年収の3分の1以上を借りられる」ともいわれてきましたが、最近では厳しめになっている傾向があります。大きな金額を借りたい時には、十分に注意するようにしましょう。
総量規制とは
貸金業法では消費者金融に年収の3分の1以上を貸し付けることを禁止しています。これを総量規制といいます。総量規制は利用者を過剰融資から守るために設定されたものです。おまとめローンは金額こそ大きいものの、利用者の返済負担を減らすなどメリットの方が大きいため総量規制の対象外とされてきました。しかし、2019年以降、本来は総量規制外の銀行でさえ総量規制内の貸し付けしか行わない傾向が見られるので要注意です。
銀行のおまとめローンはコレがおすすめ!
一般的に銀行のおまとめローンは金利が低めです。借り換えのメリットを感じやすいともいえるでしょう。銀行のおまとめローンを利用する際には次のような点に注意してください。
ネットバンクのおまとめローンがねらいめ
大手銀行と比較して、地方銀行やネットバンクのおまとめローンは審査がゆるめといわれています。大手銀行のおまとめローンの審査に落ちてしまった場合、再チャレンジする価値はあるといえるでしょう。
また、大手銀行の審査を通過する自信がないならば、最初から地方銀行やネットバンクのおまとめローンを選ぶのもひとつの方法です。審査落ちも信用情報に記録されてしまうので注意しましょう。
担保ありのおまとめローンで限度額アップ
銀行のおまとめローンには担保あり・担保なしの2種類があります。担保不要ならば気軽に利用できる反面、利用限度額もあまり大きくありません。一方、不動産などを担保にできるおまとめローンならば、利用限度額を非常に高く設定することも可能です。
ただし、担保ありのおまとめローンの場合、審査期間がより長時間にわたることになります。「できるだけ早くおまとめローンを利用したい」というような人には不向きといえるでしょう。
銀行のおまとめローンを徹底比較!
人気ランキングなどにもよく登場するいくつかの銀行のおまとめローンについて、金利などはどうなっているのか、比較してみましょう。
りそなプレミアムフリーローン
500万円以下でも固定金利で低い金利で利用できるのが特徴です。
提供銀行 | りそな銀行 |
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金利 | 6.0%または5.7% |
利用限度額 | 500万円 |
月々返済額 | 10,951円~ |
カードローン スーパーアルカ
北海道限定のカードローンです。ATM手数料が無料などのメリットがあります。
提供銀行 | 北洋銀行 |
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金利 | 1.9%~14.7% |
利用限度額 | 1,000万円 |
月々返済額 | 2,000円~ |
オリックス銀行カードローン
おまとめ目的での利用が許可されている銀行カードローンです。
提供銀行 | オリックス銀行 |
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金利 | 1.7%~17.8% |
利用限度額 | 800万円 |
月々返済額 | 2,000円~ |
消費者金融のおまとめローンはコレがおすすめ!
消費者金融は銀行と比較して金利は高めになりますが、銀行にはないメリットもあります。
消費者金融のおまとめローンは審査が早い
銀行のおまとめローンでは審査結果が出るまで1~2週間はかかります。一方、消費者金融のおまとめローンならば最短で数日で融資を受けられることもあります。審査が早いといわれる消費者金融ですが、おまとめローンでは即日融資は難しいようです。
もし、どうしても即日融資を希望しているならば、消費者金融のカードローンをおまとめ目的で利用するとよいでしょう。Webから申し込み、自動契約機を使って自分でカードを発行すれば、あとはATMから引き出すだけです。ただし、この場合、利用限度額は50万円程度に設定されることが多いので、小さなおまとめ向けといえるかもしれません。
消費者金融のおまとめローンを徹底比較!
消費者金融のカードローンをおまとめ目的で利用するという方法もあります。しかし、金利の低さでいえばやはり次のような専用おまとめローンの方が魅力的です。ただし銀行カードローンやクレジットカードのショッピング代金は対象外となります。
プロミス「おまとめローン」
金利 | 7.7%~18.0% |
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利用限度額 | 300万円 |
利用条件 | 20歳~65歳で安定収入がある者 |
必要書類 | 本人確認書類・収入証明書類 |
アコム「借換え専用ローン」
金利 | 7.7%~18.0% |
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利用限度額 | 300万円 |
利用条件 | 20歳以上で安定収入がある者 |
必要書類 | 本人確認書類・収入証明書類 |
アイフル「おまとめMAX」
金利 | 3.0%~17.5% |
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利用限度額 | 800万円 |
利用条件 | 20歳以上で安定収入がある者 |
必要書類 | 本人確認書類・収入証明書類 |
アイフルは消費者金融の中では利用限度額が800万円とずば抜けていることがわかります。「銀行の審査が通る自信はないが、高額融資をしてくれるおまとめローンを探している」というならば、アイフルを検討してみてはいかがでしょうか。
金利を比較して最適なおまとめローンを選ぼう
最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。
- おまとめローンは複数のローンを一本化するためのもの。
- 一般的なカードローンをおまとめ目的で利用するという方法もある。
- 金利を比較すればお得なのは専用おまとめローン!
- 銀行のおまとめローンはより金利が低く、消費者金融のおまとめローンは審査を通りやすいという特徴がある。
おまとめローンを利用する最大の利点は、金利を下げることができる点といっても過言ではありません。しかし、だからといって月々の返済額を小さく設定し過ぎると、結果的にまとめる前よりも返済総額が増えていた……ということになりかねません。金利を下げただけで安心せずに、毎月、最低でもいくら返済すべきなのかしっかりとシミュレーションするようにしましょう。