専業主婦でも審査が通りやすいおまとめローンってあるの?
いくつかの借り入れを一本化できるおまとめローンは金利が低いため「家計に優しい!」と、利用してみたい専業主婦の方もいらっしゃるでしょう。家計をあずかる専業主婦だからこそ、お得なおまとめローンはとても気になるところです。
しかし、気になるのは専業主婦でも審査が通過可能おまとめローンはあるのかという点です。クレジットカード、キャッシング、カードローン等ならば専業主婦でも審査をパスできる場合もありますが、おまとめローンはどうなのか徹底調査してみました。
おまとめローンとはそもそも何?
そもそも、おまとめローンとはどのようなものなのでしょうか。おまとめローンを利用するメリットなどについてまとめました。
複数の借り入れを一本化するおまとめローン
「A社のキャッシングを返済するためにB社から新たに借り入れをした」「C社のカードローンが利用限度額に到達してしまったのでD社と新しく契約した」などと、気づけば複数社から借り入れをしていたという状況に陥っていませんか?それは、いわゆる多重債務といわれる状態です。じつは全国に約350万人もいるといわれ、けっしてめずらしいものではありません。
多重債務のままでは利息だけでも相当な金額にのぼり、ますます返済に苦しみ、また借り入れを重ねてしまう……という悪循環にもなりかねません。そんな時におすすめしたいのが、おまとめローンです。おまとめローンとは、複数の借り入れをひとつにまとめるローンのことです。おまとめローンを活用して、キャッシングにキャッシングを重ねるという泥沼から脱しませんか。
おまとめローンのメリット
おまとめローンには次のような数多くのメリットがあります。
金利が低くなる!
おまとめローンの金利は基本的に低めに設定されています。したがって、複数のキャッシング、カードローンをそのままにしておくよりも断然お得です。
支払額が少なくなる!
多重債務のままでは毎月の支払額が返済能力を越えてしまうことも少なくありません。おまとめローンにすれば月々の支払額を減額できるため、生活費にもゆとりができるでしょう。
うっかりの延滞がなくなる!
複数のキャッシング、カードローンを返済していると、それぞれの返済日を間違えてしまうことも多々あります。返済日を間違えて引き落としができなかった……というような、うっかりミスによる延滞を防止することもできるでしょう。
返済計画がハッキリする!
いくつもの金融機関から同時に借り入れをしていると、元金の返済状況、利息の支払額などが不明になりがちです。しかし、おまとめローンに一本化すれば、つねにあとどれぐらいで完済できるかも明確です。
おまとめローンのデメリット
金利が低くなるおまとめローンは支払総額も少なくなりそうなところですが、じつは多くなってしまうこともあるのはデメリットともいえるでしょう。これは、毎月の返済額を小さくしすぎてしまった時に起こります。
毎月の返済額が小さくなることによって、月々の負担を減らすことはできます。しかし、長い目で見るとむしろ家計を圧迫していた……ということにもなりかねません。最小返済額を小さめに設定できるおまとめローンですが、無理のない範囲で積極的に返済していくようにしましょう。
専業主婦におすすめなのは消費者金融それとも銀行?
おまとめローンは消費者金融、銀行いずれかが提供しています。一般的に消費者金融の方が審査はゆるめなので「専業主婦には消費者金融がおすすめ?」と、思う人も多いかもしれませんが……。
消費者金融のおまとめローンは専業主婦NG
じつは消費者金融のおまとめローンは、専業主婦は利用できません。消費者金融は貸金業法の下に営まれていますが、2010年の改正によって利用者の年収1/3以上を貸し付けてはいけないことになっているからです。
専業主婦は自分自身の収入はありません。したがって、基本的に専業主婦は消費者金融からお金を借りることができず、おまとめローンも利用できないということになります。
銀行のおまとめローンならば専業主婦でもOK
一方、銀行は貸金業法の総量規制の対象にはなりません。したがって意外に思われる方も多いかもしれませんが、銀行のおまとめローンならば収入のない専業主婦でも利用することができるのです。
そうとはいっても、銀行のおまとめローンすべてが専業主婦も利用できるというわけではありません。基本的に「専業主婦OK」などと明記されているので、そういったものを選択するようにしましょう。
銀行系のおまとめローンでどこまでまとめられるのか
現在、おまとめローンを取り扱っている銀行には次のようなものがあります。
- 東京スター銀行
- 関西みらい銀行
- スルガ銀行
- オリックス銀行
- 楽天銀行
各社、おまとめローンの対象になる借金は異なりますが銀行カードローン、消費者金融カードローン、クレジットカードのキャッシングと考えて間違いありません。加えてクレジットカードのショッピングリボも対象となる場合もありますが、マイカーローン、教育ローン、個人や闇金融からの借金は対象外となるので注意してください。
専業主婦が利用できるおまとめローンはコレ!
さまざまな銀行が提供しているおまとめローンですが、専業主婦も対象としているものは次のようなものがあります。
スルガ銀行のおまとめローン
スルガ銀行は静岡を拠点に営業を行っている地方銀行です。「個人が経済的に自立する社会の手助けをする」ことをポリシーとしていて、さまざまなローンが組めるようになっていることが特徴です。スルガ銀行のおまとめローンは「リザーブドプラン」というカードローンになりますが、こちらは専業主婦でも利用することができます。
スルガ銀行リザーブドプラン概要
金利 | 3.9%~14.9% |
---|---|
審査時間 | 最短即日 |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
融資スピード | 申込日から3日以内 |
無利息期間 | なし |
使用用途 | フリー |
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専業主婦なら配偶者貸付を利用するという方法もある?
専業主婦OKの銀行系おまとめローンの審査が通らないようならば、消費者金融の配偶者貸付を利用するという方法もあります。本来、消費者金融の対象外である専業主婦ですが、配偶者貸付という奥の手もあるのです。
専業主婦でも配偶者貸付で消費者金融を利用できる
配偶者貸付とは、専業主婦本人は無収入でも、配偶者の収入が安定しているならば融資を行うという制度のことです。貸金業法でも総量規制の例外貸付との記載があります。ただし、大手金融会社では配偶者貸付は行っていません。
配偶者貸付制度を実施している中小消費者金融会社
- アスカ
- レディースフタバ
- ベルーナノーティス
「名前を聞いたことがない」と、不安に思った人もいるかもしれません。しかし、いずれも日本貸金業協会に登録がある正規の消費者金融で、金利12.0%~20.0%、利用限度額50万円~100万円の女性専用キャッシングを提供しているので、専業主婦にもおすすめです。
専業主婦が配偶者貸付制度を利用するデメリット
もし、配偶者の年収が600万円ですでに150万円の借り入れをしていた場合、専業主婦が配偶者貸付制度を使えるのは50万円までとなります。つまり、夫婦の借金が合計で世帯年収の3分の1以内に納まっていなければいけないのです。
配偶者貸付制度を利用するには、まず、配偶者に借り入れはないかどうかの情報を正確に確認しなければいけません。さらに、婚姻証明書、同意書、収入証明書類などの提出も必須です。もし、配偶者に内緒で借り入れをしたいと考えているならば、必ずしもベストの選択とはいえないでしょう。
専業主婦も通りやすいおまとめローンまとめ
家計をあずかる専業主婦だからこそ、キャッシングやカードローンについてもできる限り節約したいと考えるならば、おすすめはおまとめローンです。「収入がないのに融資してもらえるの?」と、心配な人もいるかもしれませんが、じつは専業主婦でも審査が通りやすいおまとめローンもあります。
最後に今回の記事のおさらいをしましょう。
- 金利を低く、支払総額を安く、うっかり延滞ミスを防げるのがおまとめローン。返済計画も立てやすく節約専業主婦は見逃せない!
- 専業主婦は、消費者金融は審査をパスできない。おすすめは銀行系のおまとめローン。
- 専業主婦は中小消費者金融の配偶者貸付制度を利用するという方法もあるが、こちらは配偶者に秘密というわけにはいかない。
毎月の足りない家計をやりくりするために、気づいたら複数の消費者金融から借り入れをしていた……という専業主婦が増えている昨今です。もしもそのような状態になっていたからといってダメ専業主婦などと自分を責めないでくさい。ただし、多重債務のままではバカバカしいほどの利息を支払う羽目になります。一日も早く、専業主婦も審査が通りやすいおまとめローンに一本化してみてはいかがでしょうか。