銀行カードローンをやっと完済した！
銀行カードローンでまとまったお金を借りてコツコツと返済。「やっと完済した！」という時はうれしいものです。でも、つい気の緩みからお金を借りてしまい、また返済に追われる生活を繰り返す人も……そうならないためには、銀行カードローンを解約するというのもひとつの方法というのはご存知でしたか？
銀行カードローンの解約とは？
銀行カードローンを完済したら自動的に解約になると思っている人もいますが、それは間違いです。まずは完済と解約の違いについて正しく理解しましょう。
完済と解約は違う
完済とは借金返済が完了した状態のことです。借り入れゼロなので利息も発生しませんし、もう月々の返済のためにお金を用意する必要もありません。ただし、借入枠は生きているので新たに借金することはいつでも可能です。
一方、解約ならば銀行カードローンの契約そのものが終了となります。もし「今後カードローンは絶対に利用しない」と考えているならば、思い切って解約するのもおすすめです。
自動的に解約にはならない
銀行カードローンは完済しても自動的に解約になることはありません。カードローンにもクレジットカード同様に有効期限がありますが「有効期限が来れば自然に解約になるのでは？」というのも間違いです。
銀行カードローンは完済後も有効期限が過ぎた後も、基本的には自動で更新されます。ただし、延滞などの返済トラブルがあった場合には銀行側から解約されてしまうことも！これは銀行カードローンだけではなく消費者金融カードローンも同様です。
銀行カードローンを解約するメリット
完済後もついうっかり自動更新されるままにしがちな銀行カードローン。しかし、解約にはさまざまなメリットがあります。
解約は信用情報にプラス
カードローンを解約すれば、カードローンの借入枠がなくなったことが信用情報機関に登録されます。これにより信用力がアップして、新たにクレジットカードを作ったりローンを借りたりする際の審査が通りやすくなるという説もありますが、本当なのでしょうか。
「借入金がゼロならばそれだけで信用力があるはず。借入枠は関係ないのでは？」という人もいます。確かに完済だけでもある程度の信用力にはなりますが、さらに借入枠ゼロならば「この人は今後カードローンで融資を受ける可能性がない」ということで、金融機関への印象はいっそうよくなるのです。
解約で住宅ローンの審査が有利に
銀行の住宅ローンを利用したい場合も、やはりカードローンは解約しておくことをおすすめします。住宅ローンの審査は厳し目というだけあって、カードローンの契約がネックになることもあるのです。
銀行カードローンはもちろんのこと、消費者金融カードローンから多額の借り入れがあるようではまず住宅ローンはNGでしょう。また、複数の金融機関から借り入れをしていたり、借入総額が200万円を越えていたりする場合も要注意です。
解約で借り過ぎ防止
銀行カードローンは銀行やコンビニのATMから気軽にお金を借りられます。その様子はキャッシュカードでお金を引き出している人と変わらず「借金をしようとしている！」と、バレることもありません。
しかし、便利だからこそつい借り過ぎてしまうのが銀行カードローンです。完済した直後は気も緩みがちで「いつの間にかまた限度額いっぱいまで借りていた」という人も少なくありません。やはり、完済後は思い切って解約してしまうことをおすすめします。
銀行カードローンを解約するデメリット
「もう借金はコリゴリ！」と、思っていてもやむにやまれぬ事情で再び融資を受けなければいけない時も来るかもしれません。銀行カードローンを解約してしまって本当にデメリットはないのか検証しました。
解約後は新たな審査が必要
銀行カードローンを解約した後に、再度お金が必要になることがないとも限りません。そうなると、新たに銀行カードローンを契約し直す必要があります。
再契約のためには身分証明書、収入証明書などの必要書類をあらためて用意しなければいけません。準備万端のぞんだ審査に必ず通る保証もないのです。銀行によっては一定期間を開けなければ再契約できない場合もあるので注意しましょう。
解約すると優遇が受けられない
銀行カードローンを長期契約していると、さまざまな優遇が受けられます。利用限度額がアップしたり、金利が低くなったりするので、よりお得にカードローンを利用できるようになるといえるでしょう。
しかし、当然のことながら解約してしまえばこれらの優遇を受けることはできません。もしもの時のために仮に契約だけは残しておいて、次はもっとお得に借り入れをする……という方法もあることを心にとめておいてください。
解約すると即日融資が利用できない
銀行カードローンは金利の低さが魅力ですが、初めて利用する際には即日融資が受けられないのが難点といえます。急いでいる時には金利が高くても消費者金融カードローンを選択せざるを得ないのです。
ただし、銀行カードローンも2回目以降はATMからいつでも即日融資を利用できます。せっかく低金利で即日融資が可能な銀行カードローンを解約してしまうのはもったいないともいえるでしょう。よほどのことがない限り絶対にカードローンを使わないという強い意志さえあれば、銀行カードローンを急いで解約する必要はないのかもしれません。
銀行カードローンを解約する方法
消費者金融カードローンは電話1本で解約手続きが終了となるものが大半です。しかし、銀行カードローンは少し手間がかかります。
解約には書類提出が必要
ほとんどの銀行カードローンは電話1本で解約というわけにはいきません。銀行に足を運んだり、書類を提出したりすることが必要です。いくつかの銀行カードローンの解約方法を見てみましょう。
三井住友銀行カードローン
0120-923-923（受付時間9：00～21：00、元旦を除く）にまず電話で解約を申し込み、書類を郵送してもらいます。書類に必要事項を記入して、本人確認書類とともに返送して受理されれば手続き完了です。
みずほ銀行カードローン
店頭での解約手続きが必須です。カードローンカード、返済用普通預金口座の取引印鑑、本人確認書類が必要になります。
オリックス銀行カードローン
銀行カードローンにはめずらしく電話1本で解約できます。
楽天銀行
0120-730-115（平日9：00～17：00）に電話をすると、まずオペレーターにより本人確認が行われ、解約届が郵送されます。必要事項を記入して返送し受理されれば解約完了です。
解約手続きの前に必要なこと
銀行カードローンは消費者カードローンよりもやや手間がかかるものの、難しいものではありません。「解約をしたい」と、銀行に相談しても引き止められることもないでしょう。
ただし解約は借入残高の完済が絶対条件です。すでに完済しているならば問題ありませんが、まだ借り入れが残っているならばオペレーターと相談の上で返済日を決めて、その日までの利息をプラスした金額を返済するようにしてください。
銀行カードローンの解約は簡単！
最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。
- 銀行カードローンを完済したら解約を検討しよう。
- 解約すれば信用力もアップし、住宅ローンが組みやすくなる。何よりも使い過ぎを防止できる。
- しかし、一度解約してしまうと金利などの優遇が受けられなくなり即日融資もNGになってしまう。
- 完済後も「よほどのことがない限りカードローンに手をつけない」という強い意志を持っていれば解約を急ぐことはない。
銀行カードローンの審査は厳しくなる一方といわれています。かつて審査を通過できたとしても、一度解約をして再申し込みをした際には審査落ちしてしまう可能性もゼロではありません。「完済したら解約！」という目標を持つのも素晴らしいことです。しかし、もしもの時に備えて解約しないという方法もあります。いずれにせよ、とても便利な銀行カードローンだからこそ使い過ぎにはくれぐれも注意するようにしてください。
