信金ローンのメリット・デメリットを調べてみよう!
あまり知られていないことですが、実はあなたの街の中にある信用金庫もカードローンを取り扱っています。
銀行並みの低金利でありながら審査は比較的優やさしく、隠れた優良カードローンも少なくありません。
営業区域が限られているのは少し残念ですが、それを補って余りあるだけの魅力はあります。
信用金庫(しんきん)は銀行・消費者金融に次ぐ第三の選択肢!カードローンのデメリットは?
信用金庫は、地域の利用者、会員のための金融機関です。信用金庫が提供するサービスの内容は銀行のそれとほぼ同じですが、経営理念は大きく異なります。
銀行があくまでも株主の利益を追求する株式会社であるのに対して、信用金庫は地域の利用者・会員のための非営利機関です。
どちらが優れているとか劣っているとかそういう問題ではなく、あくまでも役割が異なるということです。
信用金庫 | 銀行 | |
---|---|---|
根拠法 | 信用金庫法 | 銀行法 |
設立目的 | 国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する | 国民経済の健全な発展に資する |
組織 | 会員の出資による非営利法人 | 株主の出資による営利法人 |
会員資格 | その地区内に住所、事業所等を有する、もしくは勤労に従事するものなど | なし |
業務範囲 | 預金は制限なし、融資は原則として会員を対象(例外あり) | なし |
銀行と消費者金融と信用金庫、それぞれのカードローンのメリットとデメリットは?
カードローンを利用するなら銀行や消費者金融、というイメージをお持ちの方は多いかと思いますが、実は信用金庫もカードローンを提供しています。知名度こそあまり高くありませんが、銀行や消費者金丹生のカードローンにはない独自のメリットもあるため、検討する価値は十分にあります。
銀行カードローンのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
金利が低い | 審査に時間がかかる |
総量規制の対象外 | 無利息期間がない |
審査が比較的厳しい |
銀行カードローンの一番のメリットは、金利が低いことです。銀行カードローンの金利はその人の属性にも左右されるため一概には言えませんが、消費者金融と比べると3%程度低くなることが多いようです。
金利は借入額が高額に、借入期間が長期間になるほど大きく影響していきます。ある程度まとまった金額を借りたいという場合は、銀行カードローンが第一の選択肢になると言って差し支えないでしょう。
一方、銀行カードローンの一番デメリットは、審査に時間がかかることです。かつては即日融資をしてくれる銀行も多かったのですが、2018年1月に行われた規制強化により、銀行カードローンの利用には最低1日の時間がかかるようになりました(状況次第ではさらに長くなります)。
審査のハードル自体も高く、消費者金融の審査通過率が40%台であるのに対して、銀行カードローンのそれは20~35%程度と考えられています。とにかく一刻も早くカードローンを利用したいという場合は、消費者金融や信用金庫のものを選んだほうが無難です。
消費者金融カードローンのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
即日融資も可能 | 金利が高い |
無利息期間がある | 総量規制の対象 |
審査が比較的易しい |
消費者金融カードローンの一番のメリットは、即日融資に対応していることです。即日融資とは簡単に言えば、申し込んだその日に実際にお金を借りることです。前述の通り銀行で即日融資を受けることは不可能ですが、消費者金融ならばそれも可能になります。とにかく一刻も早く借り入れをしたいと考えているのならば、消費者金融が第一の選択肢になることでしょう。
また、消費者金融には無利息期間という期間が定められていることが多いです。この機関中に借り入れから返済までの一連の流れを終えた場合、支払う利息は0円で済みます。
一方、消費者金融のデメリットは、金利が高いことです。具体的な金利は一概には言えませんが、銀行と比べると3%程度高くなることも珍しくありません。借入額が少額、借入期間が短期ならば多少金利が高くてもダメージはありませんが、高額かつ長期間の借り入れとなると露骨に差が付きます。多額の借り入れを前提としている場合は、多少待つことになっても銀行や信用金庫のカードローンを利用することをおすすめします。
信用金庫カードローンのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
金利が低い | 区域外の信用金庫には申し込めない | |
審査が比較的易しい | 会員になるためには出資金が必要 | |
出資金額によっては配当金を受け取れる | 窓口まで行かないと申し込めない |
信用金庫カードローンの一番のメリットは、金利の低さと審査の優しさを両立していることです。金利は銀行並みに低く、それでいて審査は消費者金融とほぼ同等という、両者のいいところどりをした存在であると言えます。金利は低いほうがいい、審査は易しいほうがいいというのは言うまでもないことかと思いますが、信用金庫はこの2つの通常は相反するニーズを満たしてくれます。
また、信用金庫のカードローンを利用するためには出資が必要になりますが、出資金額に応じて配当利回りを受け取れます。配当利回りは通常出資金の2~4%程度と、定期預金金利と比べてもかなり優遇されています。出資金の配当は必ず受け取れるものではありませんが、それでも総合的に見ればプラスが大きいです。
一方、信用金庫のデメリットとしては、その信用金庫の営業区域内に在住していないとそもそも会員になれない(したがってカードローンも利用できない)ということが挙げられます。例えば横浜信用金庫の営業地区は神奈川県の17市町と東京都の2市区に限られており、この範囲に住んでいない、そこで働いてもいないという場合は、そもそも申し込むことができません。
また、信用金庫のカードローンに申し込むためには、窓口への訪問が必要不可欠です。この点はインターネットから気軽に申し込める銀行や消費者金融のカードローンと比べると明確なデメリットであると言えます。
総合的に見れば信用金庫のカードローンはデメリットよりメリットが大きい!
ここまで各金融機関のカードローンのデメリットとメリットを見てきました。デメリットとメリットの両方を提示されると結局申し込むべきかどうかわからない、という方もいらっしゃるかと思いますが、信用金庫カードローンは総合的に見れば特にメリットのほうが大きいと言えます。
確かに申し込める区域が限られているというのはデメリットですが、逆に言えば区域内の信用金庫ならばほぼ問題なく申し込めるのです。例えば横浜に住んでいる人は横浜信用金庫に申し込めますし、福岡に住んでいる人は福岡信用金庫に申し込めるはずです。
自分の住んでいるところを営業地域とする信用金庫があるのか?と思われたかもしれませんが、一つも信用金庫がないということはまずありません。自身の住所から信用金庫を検索したいという方は、以下のリンクからお探し下さい。
来店して申し込まなければならないのが面倒、という方もいらっしゃるかと思いますが、それについては残念ながら甘んじて受け入れる以外の方法はありません。窓口では簡単な申込用紙に記入をするだけですし、これと言って特に面倒な書類の提出なども必要ないので、気負わずに訪れてみましょう。
信用金庫が複数ある場合は比較も可能
地域によっては、信用金庫が複数あることがあります。例えば横浜市を営業区域とする信用金庫は2つあります。1つが横浜信用金庫、もう1つはかながわ信用金庫です。この場合、2つの中から選ぶことができます。
信用金庫のカードローンデメリットとメリットまとめ
- 信用金庫も銀行や消費者金融と同様にカードローンを取り扱っている
- 信用金庫のカードローンは金利の低さと審査の優しさを両立している点がメリット
- 一方で審査期間が長いなどのデメリットもあるが、それを差し引いてもプラスが大きい
- 信用金庫カードローンを借りる場合は営業区域をよく確認する
しんきんローンというとあまり馴染みがないかもしれませんが、銀行・消費者金融と信金ローンを比較すると、デメリットよりもメリットの方が大きいキャッシング方法と言えます。
信用金庫カードローンは銀行や消費者金融のそれとはまた違って魅力を持っています。低金利と審査の優しさを両立したいという場合は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
借りたい場合は、まずは現住所を営業区域とする信用金庫を探すところから始めてみて下さい。