カードローン返済の仕組みってどうなってるの?
カードローン返済の仕組みはどれも同じと思っていませんか?じつはいくつか方式があるので、自分にとって一番お得になるのはどれか正しく見分ける必要があります。カードローン返済の仕組みについて詳しく解説しましょう。
約定返済と随時返済
カードローン返済の仕組について詳しく勉強する前に、まず、返済方法は約定返済と随時返済に大別されるということを理解しておきましょう。
約低返済とは
約低返済とは一定の返済日に返済する方法です。たとえば、JCBのカードローンは毎月10日と決まっています。また、プロミスでは5日、15日、25日、月末の中から自分の都合の良い日を選択できるので便利です。
さらに、アコムでは35日サイクルで返済する方法を採用しているなど、消費者金融ごとに特色があります。ライフスタイルに合致したご返済ができそうなカードローンを選んでみましょう。
随時返済とは
返済日以外に返済する方法です。ただし、随時選択のみのカードローンはなく、あくまでも約定返済との併用になります。随時返済した分はすべて元金に充当され「どんなに返済しても利息分しか減らない」という状況を打破するのに役立つでしょう。
金融機関によっては1回の随時返済は借入総額の50%までという制限が設けられていることもあります。一方、三井住友カードローンのように随時返済は利息金額以上が必須となっている場合もあるので注意してください。
カードローンの返済方法は3つ
カードローンを申し込む際、必ず返済方法を選択しなければいけません。返済方法はおもに3種類あり、サービスによってどれを選べるかは異なります。それぞれメリット、デメリットもあるので、ライフスタイルに応じて、一番返済しやすい方法を選ぶようにしましょう。
口座振替は返済方法の王道
カードローンの返済方法で最も多く選ばれるのが口座振替です。返済日に自動的に引き落としになるので、うっかり返し忘れるという心配もありません。毎月、計画的にきちんと返済していきたい人、とにかくきっちり約定返済したい人におすすめです。
ただし、残高不足になっていると引き落としが実行されず延滞になってしまいます。たびたび遅延するようだとブラックリストに入ってしまうので注意しましょう。
便利なWEB返済
インターネット上の会員専用画面にログインして、ネットバンキングなどを利用して返済する方法になります。365日24時間いつでも返済できますし、銀行の営業時間外でもすぐに返済が反映されるので便利です。
振込手数料が無料のものもあるので月に何度でも随時返済をしていきたい人はお得なのではないでしょうか。ただし、カードローン会社が指定するインターネットバンキング限定というような制約もあるので、新しく口座を作らなければいけないこともあります。
買物ついでにATM返済
ATM返済というとかつてはカードローン会社のATMを利用しなければならず「お金を借りているのを誰かに知られたくない」という人には不評でした。しかし、現在ではコンビニATMから返済できます。買物ついでに気軽に返済したい人、どんどん随時返済したい人にもおすすめです。
ただし、殆どの場合、手数料が発生します。1万円未満108円、1万円以上216円と少額ではありますが気になるならば、提携ATMで手数料無料になる三菱UFJ銀行のカードローンなどを利用するようにしてはいかがでしょうか。
カードローンの返済額の計算方法は3つ
カードローンでも少額融資を一括返済するケースもあります。しかし、大半は高額融資をリボルビング払いで返済することになるのではないでしょうか。リボルビング払いとは契約時に決めた金額を毎月の返済日に支払う仕組みのことです。リボルビング払いはさらに次のように細分化されます。
定率リボルビング方式
元利定率リボルビング方式
毎月の締日における借入残高に応じた金額を、カードローンが指定した割合で返済します。
元金定率リボルビング方式
借入残高にカードローンが指定した割合をかけた金額を元金として、その金額に利息を合わせて返済します。
定額リボルビング方式
元利定額リボルビング方式
借入残高に応じて元金・利息は変動しますが、月々の返済額は一定となる方式です。
元金定額リボルビング方式
元金に対する返済額は毎月一定です。しかし、利息は借入残高に応じて変動するため、毎月の返済額も変わります。
残高スライドリボルビング方式
残高スライド定額リボルビング方式
返済額の中に利息が含まれています。毎月の負担額を小さくできますが元金がなかなか減りません。
残高スライド元金定額リボルビング方式
借入残高に応じて元金・利息が決まります。借入残高が大きいうちは利息も高く、負担に感じることも少なくありません。
残高スライド元利定率リボルビング方式
借入残高と利息の合計金額に定率をかけたものを毎月返済していきます。
残高スライド元金定率リボルビング方式
借入残高に対して定率をかけた金額と利息を合計した分が毎月の返済額です。
カードローン各社の返済方式まとめ
カードローン各社が採用している返済方式は次の通りです。
アコム | 定率リボルビング方式 |
---|---|
プロミス | 残高スライド元利定額返済方式 |
アイフル | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
オリコCREST | 元利定額リボルビング方式 |
三菱UFJニコスローンカード | 借入時残高スライドリボルビング方式/毎月元利定額返済方式 |
三菱UFJニコスローンカード | 借入時残高スライドリボルビング方式/毎月元利定額返済方式 |
セディナフォーライフ | 残高スライド定額リボルビング方式 |
三菱UFJ銀行バンクイック | 残高スライドリボルビング方式 |
三井住友銀行 | 残高スライド方式 |
りそな銀行 | 残高スライド方式 |
楽天銀行 | 残高スライドリボルビング方式 |
新生銀行レイク | 残高スライドリボルビング方式 |
オリックス銀行 | 残高スライドリボルビング方式 |
auじぶん銀行 | 残高スライドリボルビング方式 |
カードローンを賢く返済するための3つの知恵
返済方法、返済額の計算方法などカードローンの大まかな仕組みは以上の通りです。仕組みを把握した上で、さらに次に3つのポイントを抑えてカードローンを賢く利用しましょう。
どんどん繰り上げ返済をする
カードローンの利息は利息=借入残高×金利÷365日×利用日数で算出されます。できるだけ利息総額を少なくしたいならば、どんどん繰り上げ返済をして借入期間を身近くするのがおすすめです。
しかも、毎月1回分は約定返済の扱いになりますが、その他の随時返済分に関してはすべて元金に充当されます。そのため、繰り上げ返済は「どんどん元金を減らしたい」と、考えている人にもおすすめです。
最低返済額以上を返済する
カードローンは契約時に毎月の返済額を選択するようになっていますが、つい最低金額を選択したくなるものです。ご利用額が大きくなるほど返済額も増えますが、だいたいは10万円の融資に対して最低返済額は3,000円程度に設定されています。
消費者金融などの公式サイトには返済シミュレーションがありますが、最低返済金額で計算してみると返済期間が長くなり支払総額も驚くほど多いことがわかるでしょう。無理のない範囲でできるだけ返済金額は多めに設定することをおすすめします。
借り換えやおまとめを利用する
実際にカードローンを利用してみると「思っていたより利息の負担が大きい!」というのはよくあることです。そんな時は思い切ってより低金利のカードローンに借り換えてみてはいかがでしょうか。複数のカードローン返済に追われているならば、おまとめローンに一本化した方が断然お得です。
しかし、あまりに借り換えが早いと審査を通過できないケースもあります。最低でも半年程度の利用実績を作ってから、借り換えなりおまとめなりを考えるようにしてください。
カードローン返済の仕組みを理解してお得に利用!
最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。
- カードローンには約低返済と随時返済がある。
- 返済方法は口座振替、WEB返済、ATM返済などが選択可能。
- 毎月の返済額の算出方法にはさまざまなものがあり、元金と利息の扱いなども異なる。
- カードローンを賢く返済するには「返済期間を短く、1度の返済金額を大きく、時には借り換えやおまとめも検討」するのが大事。
カードローンを借りる前には、とかく「審査が通るかどうか」に気を取られてしまうものです。しかし、返済についても「自分にとって無理なく返済できそうなのか」「返済総額はどれぐらいになるのか」など、熟考する必要があるといえるでしょう。それにはまず、カードローンの返済方法の仕組みについて理解を深めておきたいところです。自分にとってもっとお得なカードローンはどれなのか、仕組みと照らし合わせて比較検討するようにしましょう。