SMBCモビットのデメリットとは?
SMBCモビットはWeb完結サービスがとっても便利!……なのは事実ですが、一方で他者と違って無利息期間がなかったり、三井住友銀行のローン契約機の設置台数が少なかったりと言ったようなデメリットもあります。借り入れを行う前には、これらのメリットとデメリットを良く比較することが大切です。
見過ごしてはいけない!SMBCモビットのデメリット7つ
SMBCモビットはWeb完結で申し込みが完了するなど利便性の高い消費者金融として有名です。ですがもちろんメリットばかりというわけではなく、デメリットもいくつかあるので注意が必要です。今回の記事では、SMBCモビットでお金を借りる際に気をつけたいデメリットをいくつか紹介いたします。
金利は高め
SMBCモビットの金利(実質年率)は年3.0%~18.0%です。随分幅があるようにも見えますが、初回の借り入れでは基本的に上限金利(年18.0%)、もしくはそれに近い金利が適用されます。下限金利(年3.0%)やそれに近い金利で借りるためには、利用限度額を大きくする必要がありますが、それには十分な借り入れ・返済実績が必要になります。銀行や消費者金融のカードローンでお金を借りる際には、上限金利で比較するのが鉄則です。
主な銀行・消費者金融の金利とSMBCモビットの金利を比較すると、以下のようになります。
金融機関名 | 下限金利(年率) | 上限金利(年率) |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 年4.0% | 年14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 年1.8% | 年14.0% |
住信SBIネット銀行カードローン | 年1.59% | 年14.79% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0% | 年14.0% |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9% | 年14.5% |
横浜銀行カードローン | 年1.5% | 年14.6% |
北海道銀行カードローン(ラピッド) | 年1.9% | 年14.95% |
プロミスカードローン | 年4.5% | 年17.8% |
アコムカードローン | 年3.0% | 年18.0% |
レイクALSAカードローン | 年4.5% | 年18.0% |
SMBCモビットカードローン | 年3.0% | 年18.0% |
上記の表を見れば分かる通り、SMBCモビットカードローンの上限金利は銀行と比べると高く、他の消費者金融と比べるとほぼ同じ、といったところです。SMBCモビットを含めた消費者金融はどうしても金利が高くなりがちで、金利を低く抑えたいという方にとっては不向きです。そうした方は多少審査は厳しくはなってしまいますが、銀行カードローンを申し込んだほうがいいでしょう。
総量規制の対象になる
SMBCモビットを始めとする消費者金融(貸金業者)のカードローンは、全て総量規制の対象となります。総量規制とは、「貸金業者が個人に対して貸し付けられる金額は年収の3分の1までとする」という規制です。総量規制に違反した貸金業者は行政処分の対象となるため、各消費者金融はこの規制をきちんと守ります。これを利用者がわからみた場合、年収の3分の1以上の金額を借りるのは不可能である、ということになります。借りられる金額に明確な上限が定められているのは、デメリットであると言えます。
ただし、総量規制は借りすぎを自動的に防げるという点ではメリットにもなりえます。そもそも総量規制の対象外である銀行だって、無制限に貸してくれるわけではありません(最近は銀行も個人向けカードローンの審査基準を厳しくしています)。どこから借りるにせよ、借り過ぎは禁物ということは常に念頭に置いておきましょう。
無利息期間がない
2019年9月現在、多くの消費者金融は「無利息期間サービス」というサービスを提供しています(正確な名称は消費者金融毎に異なります)。これは簡単に言えば、一定の期間金利を0にするサービスです。例えばプロミスのWebサイトには「30日間利息ゼロ」とサービスが紹介されています。これは無利息期間が30日である、ということです。基本的に無利息サービスは初回借入時にしか利用できませんが、ノーローンなど一部の消費者金融では複数回利用できます。
無利息期間サービスは非常に便利なサービスですが、残念ながらSMBCモビットには無利息期間はありません。以下に他の消費者金融の無利息期間を記載しておきますので、どうしても無利息で借りたいという方はこの中から選ぶといいでしょう。
金融機関名 | 無利息期間と金額 |
---|---|
レイクALSA | 180日(5万円まで)or30日(借入金額全額) |
プロミス | 30日間(全額) |
アイフル | 30日間(全額) |
アコム | 30日間(全額) |
ノーローン | 7日間(全額、複数回利用可能) |
自社ATMがない
SMBCモビットには同業他社のように自社でのATMがありません。SMBCモビットのローンカードを使って返済する場合は、提携ATMがあるところまで行かなければなりません(提携ATMは全国に展開しているので、見つからなくて困ることはないでしょう)。提携ATMは三井住友銀行ならば手数料無料ですが、その他のATMは手数料がかかることがあります。手数料を抑えたい場合は返済を口座引落にするのが便利ですが、その場合は事前に対応する銀行の口座を作っておく必要があります。主な提携ATMは以下のとおりです。
- 三井住友銀行(手数料無料!)
- 三菱UFJ銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
- 第三銀行
- 福岡銀行
- ローソン銀行
- プロミス
- コンビニATM E-net
- 北海道銀行
- 横浜銀行
- 群馬銀行
- 千葉銀行
- 京葉銀行
- 北陸銀行
- 中京銀行
- スルガ銀行
- 紀陽銀行
- トマト銀行
- 百十四銀行
- 西日本シティ銀行
- 宮崎銀行
おまとめローンとしての利用には不向き
おまとめローンとは、複数社からの借金を1つにまとめるためのローン商品です。例えばA社から30万円、B社から15万円、C社から5万円借りているとします。3社から借りていると返済日もバラバラになりますし、返済の手間もかかります。そこで、D社のおまとめローンを使って、これらの借金をまとめます。
具体的にはD社から50万円(30万円+15万円+5万円)借りて、そのお金でA社、B社、C社からの借金を返済し、その後D社からの借金を返していきます。こうすることにより借入件数が3社から1社に減るので毎月の手間が省ける上、1社からの借入額が大きくなるので金利削減効果も期待できます。
SMBCモビットのカードローンはおまとめローンとして使用することもできますが、はっきり言ってそれはおすすめできません。SMBCモビットは前述の通り金利が高く、また総量規制の対象にもなっている為高額な借り入れは期待できないからです。おまとめローンを借りるのならば、金利が低く、総量規制の対象である銀行から借りることをおすすめします。場合によっては、債務整理も視野に入れたほうがいいかもしれません。
ネットバンキングを利用した返済ができない
SMBCモビットの返済方法は「提携ATM」と「口座振替」の2種類です。提携ATMは先ほど紹介した、SMBCモビットと提携しているATMです。口座振替は、予め銀行口座を指定しておくと、そこから自動的に毎月の返済額が惹かれるシステムです。
競合他社の場合、会員ページからインターネットバンキングを利用したいわゆる「ネット返済」をすることが可能ですが、SMBCモビットには「ネット返済」がありません。ネットから便利に返済したいという場合は、ネット返済を用意している他の消費者金融を選んだほうがいいでしょう。
三井住友銀行のローン契約機の設置台数が少ない
例えばプロミスやアコムは全国に1,000台以上ありますし、アイフルも700台近くあります。上記3社の自動契約機は日本都道府県に設置されていますが、三井住友銀行内のローン契約機は設置されていない県もあります(秋田、山梨、鳥取など)。
SMBCモビットの契約やWebからも申し込めますので大きなデメリットとは言えませんが、Webからの手続きが苦手なので三井住友銀行内のローン契約機から申し込もうと考えている方は注意したほうがいいでしょう。
自動契約機について知りたいという方は、「SMBCモビット体験記(2)三井住友銀行内のローン契約機もあるの?」を参照してください。
上記のデメリットを打ち消す!SMBCモビットの4つのメリットとは
上記の通り、SMBCモビットには少なくないデメリットがありますが、それを差し引いてもSMBCモビットを利用するだけの魅力があることも確かです。ここからはSMBCモビットの他者にはないメリットを全部で3つ照会します。
来店不要、電話なし、郵便物なしの「Web完結」サービス
SMBCモビットの最大のメリットは、Web完結サービスを使えることです。Web完結サービスとは、文字通り全ての手続がWebで終了するサービスです。同業他社もWebからの申し込みは受け付けていることが多いですが、手続きの中で電話(在籍確認)や郵便物等のやり取りが必要となるケースがほとんどです。あくまでも「Web申込み」出会って、「Web完結」ではないのです。
それに対してSMBCモビットは申込みはもちろん、在籍確認も明細書の送付も全てWebで完結します。職場に電話がかかってきたり、自宅に郵送物が送られてくる心配はまったくないのです。これは「周囲にバレずにお金を借りたい」と考えている人にとっては非常に大きなメリットであると言えます。
ただし、Web完結サービスは誰でも利用できるというわけではなく、以下の条件を満たしている必要があります。
- 三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行のいずれかの口座を保有している
- 社会保険証・組合保険証のいずれかを持っている
例えば自営業者の方は国民健康保険証を持っているはずですので、残念ながらWeb完結は使えません。他の申込方法を選びましょう。
WEBサイトだと10秒で簡易審査結果が表示される
SMBCモビットのWebサイトから申し込む場合は、簡単な情報を入力するだけで簡易審査結果を受け取ることができます。Webサイトから申し込んだ場合、以下のように結果が表示されます。
必ずしも本審査が簡易審査の結果通りに進むとは限りませんが、予め融資の可能性を把握するには便利なサービスです。簡易審査を受けたい場合は、以下のリンクをクリックしてください。
審査スピードが早い(最短30分!)
SMBCモビットの本審査は最短30分で終了します。銀行に比べて早いことは言うまでもありませんが、消費者金融の中でもスピードは早いといえます(審査結果はメール、もしくは電話で送られます)。
ただし、いつ申し込んでも常に30分で審査結果が返ってくるわけではありません。混雑具合や申込み時間によって、審査にかかる時間は変化します。当日中に審査結果を受け取りたい場合は、なるべく営業日の午前中に申し込むようにしましょう。午後、それも営業終了時間間近にに申し込むと翌営業日にずれ込んでしまう恐れがあります。
なお、どうしても審査を早く済ませてほしい場合は、WEBから申し込みを済ませたあとに、コールセンター(0120-03-5000)に連絡するといいでしょう。急いでいると伝えると、優先的に審査してもらえることがあります(必ず優先してもらえるわけではないので注意が必要です)。
利用者からの評価が高い
oricon MEが2018年に行った「ノンバンクカードローン顧客満足度調査」で、SMBCモビットのカードローンは1位を獲得しています。特に申し込み手続きの利便性の高さや、審査対応の良さ、返済のしやすさなどが高く評価されています。実際に利用した人からの評判がいい、というのはやはり大きなメリットであると言えます。
順位 | 金融機関名 | 点数 |
---|---|---|
1 | SMBCモビット | 63.09 |
2 | プロミス | 63.05 |
3 | アコム | 62.69 |
4 | 三井住友カード | 62.53 |
5 | クレディセゾン | 61.98 |
6 | オリエントコーポレーション | 61.87 |
7 | オリックス・クレジット | 61.82 |
8 | ジェーシービー | 61.54 |
9 | アイフル | 61.25 |
10 | 三菱UFJニコス | 60.49 |
SMBCモビットのデメリットまとめ
最後に、今回の記事をおさらいしましょう。
- SMBCモビットには様々なデメリットが有り、利用には注意が必要
- SMBCモビットは金利が高め。安く借りたい場合は銀行で借りよう
- SMBCモビットには無利息期間がない。無利息で借りたい場合は他の消費者金融へ
- SMBCモビットはネット返済不可能。口座振替なら毎月の手続きは不要に
- このようなデメリットが有るにせよ、Webですべての手続が完結するのは非常に優秀
SMBCモビットにはメリットとデメリットがありますが、デメリットを差し引いてもWeb完結は非常に便利です。借り入れがバレたくないという方は、積極的に利用を検討するといいでしょう。