地方銀行のカードローンを見過ごしていませんか?
カードローンを契約しようとした時、大手都市銀行、大手消費者金融をまず検討する人が多いのではないでしょうか。しかし、じつは都市銀行でも魅力的なカードローンを提供しているというのはご存じでしたか?
地方銀行のカードローンにはどんなメリットがある?
じつは地方銀行の多くがカードローンを提供しています。そのメリットについて紹介しましょう。
そもそも地方銀行とは?
地方銀行とは各都道府県に本店を持ち、特定のエリアに支店展開している銀行のことです。地元企業や住民、行政機関との取引を通じて、地域経済に多大な影響力を持っています。基本的にひとつの県に1行~2行が存在し、全国的にはおよそ100行が営業中です。
東京や大阪などの大都市に本店を構え、全国に支店展開している大手都市銀行と比較すると規模こそ小さいものの、銀行法にのっとった経営をしている点は変わりません。そのため、預金、融資など同じような金融サービスを提供していて、その中のひとつにカードローンがあるのです。
地方銀行のカードローンは金利が低い
地方銀行のカードローンが持つ最大のメリットは金利の低さといっても過言ではありません。一般的に大手都市銀行のカードローンは低金利で知られていますが、地方銀行も負けていないのです。
たとえば、消費者金融のカードローンでは金利相場は3.0%~18.0%となっています。一方、大手都市銀行や地方銀行の金利相場は2.0%~15.0%と、数ポイントの差ではありますが、借入金額によっては何十万円も利息をへらすことができるのです。具体的に地方銀行のカードローンでは金利相場がどれぐらいなのか見てみましょう。
カードローン | 金利(年率) |
---|---|
横浜銀行カードローン | 1.9%~14.6% |
千葉銀行カードローン | 1.7%~14.8% |
福岡銀行カードローン「セレカ」 | 4.0%~14.5% |
東京スター銀行「スターカードローン」 | 1.8%~14.6% |
北海道カードローン「ラビット」 | 1.9%~14.95% |
常陽銀行カードローン「キャシュピット」 | 2.5%~14.8% |
八十二銀行「はちにのかん太くんカード」 | 5.5%~14.5% |
愛媛銀行「クイックカードローン」 | 4.4%~14.6% |
地方銀行のカードローンは借入限度額が大きい
大手都市銀行のカードローンは消費者金融のカードローンと比較して、借入限度額が大きいことも魅力のひとつです。では、地方銀行の借入限度額はどうなっているのでしょうか。
カードローン | 借入限度額 |
---|---|
横浜銀行カードローン | 10万円~1,000万円 |
千葉銀行カードローン | 10万円~800万円 |
福岡銀行カードローン「セレカ」 | 10万円~500万円 |
東京スター銀行「スターカードローン」 | 10万円~1,000万円 |
北海道カードローン「ラビット」 | 1万円~800万円 |
常陽銀行カードローン「キャシュピット」 | 1万円~300万円 |
八十二銀行「はちにのかん太くんカード」 | 1万円~500万円 |
愛媛銀行「クイックカードローン」 | 10万円~800万円 |
以上のように地方銀行カードローンは1,000万円近く利用できるものも少なくありません。一方、最低借入限度額も1万円からと少額融資にも応じてもらえるのもうれしいポイントです。「急な冠婚葬祭でお金が必要になった」というような場合にもおすすめです。
地方銀行の借入限度額が大きい理由
地方銀行も大手都市銀行同様に借入限度額が大きいのには理由があります。銀行は消費者金融のように総量規制がないからです。総量規制とは、利用者の年収の3分の1以上を貸し付けることを禁止するルールで貸金業法により定められています。銀行は貸金業法ではなく銀行法の下で営業しているので総量規制がないというわけです。
そうとはいっても、銀行の過剰融資を問題視する声もあり、最近では高額融資を受けるのが難しくなっているともいわれています。以前は銀行ならば年収の3分の1以上を借りることもできましたが、だんだんNGとなっているようです。借り過ぎ防止という意味では良いことともいえるでしょう。
地方銀行のカードローンは提携ATMが多い
都心部で生活している分には、大手都市銀行のATMは至るところにあります。しかし、地方では大手都市銀行よりも地方銀行ATMの方をよく見かけるものです。しかも、より良い場所に設置されていて、仕事帰りや買い物のついでなどに利用しやすくなっています。
カードローンは提携ATMで借り入れも返済もできる点が便利ですが、そもそも肝心のATMが身近になければメリットを感じることができません。もし、地方在住ならば提携ATMの数がより多い地方銀行のカードローンの方が使いやすいともいえるでしょう。
地方銀行のカードローンにはデメリットも!
以上のように地方銀行のカードローンはメリット満載のように見えますが、もちろんデメリットもあります。申込みの前に必ず情報を比較検討するようにしましょう。
地方銀行のカードローンは住所・勤務先限定
一般的にカードローンの申込み条件は20 歳以上である・安定収入があるという2点です。安定収入さえあればアルバイトやパートなど非正規雇用でも構いません。
一方、地方銀行のカードローンでは地方銀行の営業エリア内に住んでいる・勤務しているという条件がプラスされることがほとんどです。たとえば、横浜銀行カードローンでは、
- 20歳以上69歳以下
- 本人または配偶者に安定収入がある
- 神奈川県内全域、東京都内全域、群馬県前橋市・高崎市・桐生市のいずれかに居住しているか勤務している
という3つの条件を満たしていなければいけません。ただし例外的に常陽銀行カードローンは全国からの申込みが可能になっています。
地方銀行のカードローンは専業主婦でもOK
消費者金融のカードローンは自分の収入がない人は審査を通過できません。しかし、地方銀行は大手都市銀行同様に、配偶者に安定収入があればカードローンを利用できます。専業主婦が「月末にちょっと足りなくなる生活費を補いたい!」という時にもおすすめの地方銀行のカードローンなのです。
地方銀行のカードローンは口座開設が必須
地方銀行のカードローンは、ほとんどが借り入れをする際に口座開設が必須となっています。もし、新しく口座開設するならば、どうしても融資までに早くても3日、遅ければ1週間程度かかってしまうでしょう。
そこで問題になるのが即日融資を受けたい場合です。事前に口座を持っていれば問題ありませんが、新しく口座開設するならば即日融資は無理ということになります。急いでいる時には審査時間が最短で30分~1時間という大手消費者金融のカードローンを頼るのが得策かもしれません。
地方銀行のカードローンは保証会社が審査を実施
大手都市銀行と同じく地方銀行のカードローンも審査は保証会社が代行しています。保証会社は延滞があった際など、代わりに返済を行ってくれる会社です。保証会社があるからこそ、担保・保証人不要でカードローンを利用できるのですが、どうしても審査に時間はかかってしまいます。
地方銀行のカードローンには無利息期間がない
大手消費者金融のカードローンは無利息期間を設定しているものも少なくありません。初めての利用に限って30日間程度、利息がゼロになるというサービスです。これまでカードローンを利用したことがなかった人、短期間だけお金を借りたい人はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
一方、地方銀行のカードローンには無利息期間はありません。また、大手消費者金融のように無人契約機もないので、カードローンのテレビCMなどから受けるイメージと違うことにとまどうこともあるでしょう。
地方銀行のカードローンはコレがおおすすめ!
地方銀行のカードローンと一口にいってもさまざまなものがあります。おすすめしたいカードローンを紹介しましょう。
千葉銀行カードローン
千葉銀行カードローンでは公式サイトの「10秒診断」で、審査結果を予測することもできます。もしNGという結果が出たとしても、実際の申込みと違って信用情報に傷がつく心配もありません。
口座開設 | 必須 |
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対象エリア | 千葉県、茨城県、東京都、埼玉県、神奈川県(横浜市、川崎市) |
専業主婦 | OK |
保証会社 | エム・ユー信用保証株式会社 |
常陽銀行カードローン
インターネット経由で申込みができるようになっていて、全国どこに住んでいても利用できます。さらに、口座開設も不要という、地方銀行のカードローンではめずらしいタイプです。全国のコンビニATMを使って借り入れも返済もできます。
口座開設 | 不要 |
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対象エリア | 全国 |
専業主婦 | OK |
保証会社 | アコム株式会社 |
スルガ銀行カードローン
こちらも、インターネット経由での申込みが可能な全国どこからでも利用できるカードローンです。月々の返済を3,000円から設定することができるので、年収が低めの人でも安心して利用できます。
口座開設 | 必須 |
---|---|
対象エリア | 全国 |
専業主婦 | OK |
保証会社 | ダイレクトワン株式会社 |
地方銀行のカードローンは利用してみる価値あり!
最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。
- 地方銀行のカードローンは大手都市銀行のカードローンと同等のメリットがあり、低金利で利用限度額が大きい。
- 地方在住ならば提携ATMが地方銀行の方が多いなど、毎日の生活の中で借り入れも返済もしやすい。
- ただし、対象エリアに居住しているか勤務しているかしないと利用できない、口座開設必須、即日融資NGなどのデメリットもある。
- 一部、全国の人を対象にしている地方銀行のカードローンもある。
いかがでしたでしょうか。これまで、消費者金融、大手都市銀行のカードローンしか検討していなかった人にもぜひおすすめしたい地方銀行のカードローン。専業主婦の方でも審査を通過できる可能性は十分にあるので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。