マイナーな消費者金融も要チェック！
消費者金融というと銀行系もしくはプロミス、アコムなどの大手を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、じつはマイナーな消費者金融も大手にはないメリットがあるなど、見逃せない存在ということはご存知でしたか？「でも、名前も聞いたことがない業者のカードローンを利用するのは心配」というのももっともです。信用できる会社の見分け方など、マイナーな消費者金融を有効活用する方法を紹介しましょう！
消費者金融は大手だけではない？
広告を見かける機会も多いため、キャッシング、カードローンというとまず大手消費者金融を連想しがちです。しかし、じつは日本には数多くのマイナー・カードローンがあり、独自のサービスを提供しています。
消費者金融の9割はマイナー
消費者金融の9割はじつはマイナーな中小企業、零細企業です。駅近くの雑居ビルなどをよく観察してみると、消費者金融の看板が結構掲げられているのに気づくでしょう。
しかし「マイナー消費者金融」ならばまだしも「街角金融」「二流消費者金融」などと呼ばれることも……。ネーミングの悪さから「闇金融では？」と敬遠されてしまいがちなのです。
マイナー消費者金融=闇金融ではない
名前を聞いたことがない消費者金融だったとしても、すべてが闇金融というわけではありません。小さいながらも良心的なサービスを提供している会社もあるのです。
正規の消費者金融か闇金融なのかは金融庁に登録をして貸金業法に基づいた経営をしているかどうかで判断できます。気になるマイナー消費者金融があったら金融庁サイトで登録があるか調べてみましょう。
登録番号だけの判断はNG！
金融庁に登録した金融業者は必ず登録番号を割り振られています。関東財務局（1）第123456号のような番号になりますが、店頭や公式サイトに掲げられているだけでは本物という保証はありません。必ず金融庁サイトで確認するようにしましょう。
マイナー消費者金融でも地元では有名
マイナー消費者金融と一口にいってもさまざまです。全国的には無名でも地元では誰もが知っている業者という例も少なくありません。地域密着型の消費者金融は日本全国に存在していますが、もし地方在住ならばそういったマイナー消費者金融を利用するというのもひとつの賢い選択でしょう。
マイナーな消費者金融のメリット
マイナー消費者金融はたくさんあると知っても、それでも「大手消費者金融を避ける理由がわからない」という人もいるでしょう。しかし、実際にあえてマイナー消費者金融が選ばれているのは次のようなメリットがあるからです。
審査基準が甘いこともある
大手消費者金融の審査を落ちてしまい困っていた人でもマイナー消費者金融に救われた例は少なくありません。遅延などの金融事故の記録が信用情報機関に残っていても利用できることさえあるのです。
マイナー消費者金融では、金融事故の記録があってもすでに2～3年経過しているならば審査を通してくれるケースは少なくありません。独自の審査基準を持っているからこそできることです。ただし、さすがに総量規制を超える融資は不可なので注意してください。
いろいろと相談に乗ってくれる
大手消費者金融は安定収入がある成人を対象としています。非正規雇用でも構いませんが定期収入は必須です。マイナー消費者金融でも返済源となるような収入がきちんとあるかはチェックされますが、安定性に欠ける自営業者でも相談しながら柔軟に対応してくれることも少なくありません。
マイナー消費者金融では多くの場合、店舗でスタッフと対面していろいろと相談しながらの契約になります。地元の有名校出身といったスペックが評価されることもありますし、人柄を見て融資に応じてもらえることも！大手消費者金融で審査落ちしてしまった人もトライする価値は大いにあるのです。
債務整理の相談まで！
いくらさまざまな相談に乗ってくれるマイナー消費者金融とはいえ、貸金業法によって定められた総量規制外の融資には応じてもらえません。すでに年収の3分の1近くの借金がある場合は、いくらマイナー消費者金融でも審査通過は無理でしょう。ただし、債務整理の方法や、過払い金請求のアドバイスはしてくれるので相談してみて損はありません。「とにかく借りたい」時にも「どうにか返したい」時にも頼りになるマイナー消費者金融なのです。
在籍確認を電話以外の方法にしてもらえる
どんなキャッシングでも会社への在籍確認の電話は基本的に避けて通れません。もちろん、企業名は名乗らずに個人名でかかってきますが、それだけでも職場バレしてしまうこともあります。
一方、何でも相談できるマイナーな消費者金融ならば「電話以外の方法で在籍確認をして欲しい」という要望を伝えることもできます。たとえば、収入証明書、写真付きの社員証などで在籍確認をしてもらえるので「絶対に職場バレしたくない」という人にもおすすめです。
マイナーな消費者金融のデメリット
以上のようにマイナーな消費者金融には独自のメリットがあります。一方、デメリットもあるので慎重に検討してください。
コミュニケーションスキルが必要
マイナー消費者金融はいろいろと相談に乗ってもらえるとはいえ、それはつまり必ず誰かと会話をしなければいけないということです。大手消費者金融のように誰にも会わずに無人契約機やWebで申し込むというわけにはいきません。
与信判断の最終決定は店長が下すケースも多く、店長に気に入られるかどうかが審査に影響を及ぼすことも。コミュニケーションスキルの高い人は審査通過の可能性が高まるかもしれませんが、逆もしかりで
融資金額が少なめ
基本的にマイナー消費者金融はすべて自己資金で貸し出しを行っています。大手消費者金融のようにメインバンクから融資を受けてはいないため、個々の融資金額もどうしても少なめなのです。
大手の消費者金融ならば一度に50万円を借りることも十分可能です。しかし、マイナーな消費者金融の場合は最大でも20万円、初めて利用する際は10万円以下ということもめずらしくありません。
金利が高め
消費者金融は借入金が多いほど金利も少なくなる仕組みになっています。このため、10万円未満の利用も多いマイナー消費者金融ではどうしても金利も高くなってしまうのです。
実際、ほぼ20.0％の金利を設定しているマイナー消費者金融もめずらしくありません。しかし、正規の消費者金融ならばたとえマイナーでも利息制限法を守っているはずです。少々高めに感じるかもしれませんが、法外な利息を請求されることはありません。
ネット対応が遅れている
大手消費者金融は自動化された審査システムを持っているため、申込みから契約まで1時間で完了することもあります。すべてWebのみで完結し、自宅にいながら即日融資を受けることも十分可能です。
マイナーな消費者金融でも最近はネット対応しているところも増えてきていますが、基本的に電話や店頭での申込みになります。審査もAIではなく人間が行うためそれだけ時間もかかりがちです。しかし、人間が対応しているからこそ困っている人にどうにかして即日融資しようとしてくれることもあり、一概に即日融資には不向きとはいえません。
ATMを利用できるのは一部のマイナー消費者金融
マイナー消費者金融の多くはローンカードの発行をしていません。追加融資もできませんし、大手カードローンのようにコンビニATMから買い物のついでにお金を借りるというようなことは基本的に無理です。
しかし、次のような一部のマイナー消費者金融はローンカードを発行していて、コンビニATM経由での追加融資も可能です。ぜひ、参考にしてみてください。
ライフティ
新興企業なので新規顧客獲得のために審査が甘いといわれています。金利は年8.0％～18.0％。全国のセブン銀行ATMから借入可能です。
セントラル
債務整理、自己破産を経験した人にも門戸を開いています。金利は年4.8％～18.0％。自社ATMの他、全国の銀行ATMを利用できて便利です。
マイナーな消費者金融をどんどん使おう！
最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。
- 消費者金融の9割がじつはマイナー企業。
- マイナー消費者金融は信用情報がブラックで大手の審査を落ちてしまった人にもおすすめ。
- マイナー消費者金融は大手と違って人間が審査をしている。そのため審査に時間もかかりがちだが、人情味もある。
- マイナー消費者金融の多くはローンカードを発行していない。コンビニATMなどからキャッシングしたいならライフティやセントラルがおすすめ。
マイナー消費者金融の中から大きなお金を借りるのは難しいかもしれません。しかし、急なピンチを乗り切るための数万円ならば結構あっさり貸してくれるものです。ローンカードで追加融資できるタイプもあるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
