学生生活のフィナーレは、お金がかかっても卒業旅行で締めたい!
大学生だったら、卒業が迫ってきたら「卒業旅行に行きたい!」と思うのが当然でしょう。
社会に出たら、もうなかなか気軽に旅に出るチャンスは回ってこなくなりますし、学内でできた仲間とも、あまり会えなくなります。最後の思い出に、楽しい土地やそれまでご縁がなかった国に行ってきたいものですね。
「卒業旅行」は学生時代の最後の記念行事
とはいえ、卒業旅行を満喫したいなら、それなりにお金がかかります。そのお金をキャッシングで間に合わせることは、できるでしょうか?
その回答は「Yes!」ですね。実際に、卒業旅行の直前に申し込んで借りている人だって毎年あちこちにいることは間違いない事実ですから。
ポイントは、借りられる金額をはじめとして、いろいろな制限がつきまとうこと。その点をきちんとマスターすれば、卒業旅行の費用に悩まされなくて済むようになれますね!
卒業を控えた学生が選べるキャッシングサービスの種類は?
学生が利用できるキャッシングサービスは、基本的に借りられる範囲が大きく制限されています。それに、審査を通してもらえる種類だって、以下のように制限されますね。
1.学生ローンから借りる
世の中には、学生向けに用意されたキャッシングサービスがたくさんあります。その総称が「学生ローン」。
★学生ローンを選んだ場合のメリットは?
学生の条件を考慮しているため、審査がとても甘いです。申し込みに行ったら、「どこかの業者からすでに、たくさんの借金をしている」といった事態でもないなら簡単にお金を貸してもらえるチャンスがあります。
また、金利をわざと控えめにしてくれる種類があります。
★学生ローンを選んだ場合のデメリットとは?
この方法を使う場合、借りられる額の上限は業者によって少しずつ変わります。しかし実際には、「5~10万円くらいしか借りられなかった」という体験談が圧倒的に多いです。少額しか貸さないからこそ、審査の甘さの一因となっていることは否定できません。
したがって、10万円で足りる場合は問題ないですがもっと大金が必要な場合は、満足できずに終わる恐れがあります。
ちなみに、学生ローンで考えられる限度額とは、どれくらいでしょうか?
書いた通り、上限は業者によって変わるのですが……50万円を超える可能性はほとんどありません。その上、本当に「最大額で50万円」と決められていても、実際にそれくらいのお金を貸してもらえる確率はとても低いです。
2.クレジットカードのキャッシングサービスを利用する
クレジットカードは本来は、買い物をはじめ支払いの際に、現金の代わりに使うシステムです。しかし今ではたいていの場合、「ショッピング枠」と別にクレジットカードには「キャッシング枠」がついてきます。
★クレジットカードキャッシングを選んだ場合のメリットとは?
クレジットカードのキャッシングは、学生ローンよりは限度額が高くなる傾向があります。
学生が申し込んだ場合は、審査を通れない可能性が社会人と比べて高くなりますが……、幸いなことに学生にも門戸を広げている種類があります。それらを選べば、発行してもらえるチャンスは一気に増えます。
★クレジットカードキャッシングを選んだ場合のデメリットとは?
審査を通れた場合でも、枠をあまり多めにしてくれないことがほとんどのようです。これまた「10万円くらいしか、枠をつけてくれなかった」といった体験談が山のようにあるくらいです。
カードごとに少しずつ違いがあるのですが、全体的には「キャッシング枠とショッピング枠を合わせて、10~30万円まで」といった制限がかかることが普通です。したがって卒業旅行に必要なお金が足りることもあれば、足りなくなることもあるでしょう。
「学生専用のクレジットカード」の場合は?
※ちなみに、「学生専用のクレジットカード」も存在します。これは学生向けにつくられているため、審査が甘いのが特徴。しかしその代わりに、キャッシングの枠が少なめになる傾向があります。5万円くらいしか借りられないケースは全然珍しくありません。
3.消費者金融系のカードローンで、学生でも入れるくらい審査が甘いところから借りる
「消費者金融」とは、わかりやすく書くなら「個人向けの小口のローンを事業としている貸金業者」の総称です。基本的には社会人を顧客としていますが、最近は学生も含めて幅広い客層にカードを発行してくれます。
★この方法を選んだ場合のメリットとは?
未成年でないなら、保護者の承諾なしでも契約できますし、審査の段階で実家に連絡がいく可能性も低くなります。
金利は全体的に高めなのですが、学生を対象としている種類を選べば低めになるチャンスが増えます。特に、「卒業旅行プラン」を設置している種類には注目する価値があります。これは限度額は高くありませんが金利が低くて安心して手を伸ばせるようになっています。
★この方法を選んだ場合のデメリットとは?
「総量規制」の制限を受けることになります(これは上述した1.の学生ローンにも当てはまりますが)。
総量規制を端的に説明するなら、「年収の三分の一を超える融資は受けられない」といったものです。たとえば旅行のために30万円借りたいと思ったら、年収は90万円に達していないといけないのです。
学生の場合は基本的にアルバイトくらいしか収入の口がありません。つまり、たいした金額は借りられないという結果になっても、いっこうに珍しくないのです。
4.銀行系のカードローンで、学生でも入れるくらい審査が甘いところから借りる
カードローンは、銀行や信用金庫のような金融機関もよくやっています。これまた社会人が主な顧客層ですが、学生が申し込めることもあります。
★この方法を選んだ場合のメリットとは?
前述した3.の消費者金融のときに説明した、「総量規制」の制限を受けません。そのため、収入に関係なくお金を貸してもらえるチャンスがあります。実際に、学生であっても50万円を超えるお金を借りられるチャンスが(ごくわずかながら……)あることは事実。
★この方法を選んだ場合のデメリットとは?
種類によって審査の基準がまちまちであることは、上記の1.~3.と共通します。ところが銀行系の場合、審査が全体的に厳しくなります。銀行系のキャッシングは、申込者の信用を重視する傾向が強いのです。場合によっては親に連絡されることがありますし、家賃の支払い状況やアルバイトの勤続期間といったところまで細かくチェックされることだってあるのです。
具体的に、どうやって学生カードローンで旅費を借りていくのが名案?
ここまでの情報を総合して検討すると、卒業を控えた学生がキャッシングで手に入れることができる金額は……10~30万円くらいがほとんどでしょう。
※学生ローンや消費者金融に頼るなら、一定の収入が必須です。月5万円稼いでいるなら、借りられるのは20万円が限度になります。月8万円なら、32万円が限度になります。
では、それくらいのお金で旅費ははたして間に合うでしょうか? 国内の安くて済むところや、韓国やグアムといった安いことがはっきりしている場所なら大丈夫そうです。欧米くらい遠くに行きたい場合でも、30万円くらいで申し込めるプランは、旅行会社のサイトやパンフレットを見れば簡単に探し出せるでしょう。
それでは、どこからお金を借りるのが得策でしょうか?
1.必要な旅費を計算する
旅費が少ない場合なら、10万円くらいまでで何とかなりそうなプランだったら、学生ローンやクレジットカードでも間に合いそうです。
しかし20~30万円くらいかかりそうなら、消費者金融や銀行系のカードローンのほうがたくさん借りられるチャンスを持てます。
2.審査クリアの可能性を検討する
審査の厳しさや条件は、キャッシングの種類によって変わります。たとえば、銀行系のカードローンは審査条件が全体的に厳しいですが、人によっては難なくクリアできることがあります(うまくいけば、総量規制に関係なく大金を借りられます)。
このため、興味のある種類ひとつひとつについて、審査の条件を中心に下調べを念入りに行いましょう。
その上で、自分自身の状況を振り返ります。自分に通過できなさそうなキャッシングは除外しましょう。
3.審査通過後に、借りられる額がいくらになりそうか検討する
各キャッシングの限度額を調べる必要がありますが、自分がはたしていくら借りられるのかも予測しないといけません。
特に学生ローンや消費者金融を選ぶなら、バイト等の収入に大きく左右されます。
まとめ:卒業旅行の費用は、学生キャッシングをよく研究すればうまいことカバーできます
学生生活最後の思い出づくりとなる、卒業旅行。思い出のためならお金は惜しみたくないものですね。キャッシングは借金とはいえ、最後の楽しみのために活用するのは決して悪い考えではありません。
- ほとんどの場合、実際に借りられる金額は10万円から30万円くらいまで
- 学生ローンや消費者金融は、バイト収入によって限度額が変わってしまう
- 銀行系は50万円以上借りられる可能性があるものの、審査のハードルが高め
- 学生ローンや消費者金融なら、低金利になるチャンスがある
- 特に消費者金融は、卒業旅行専用のプランがあって、チェックする価値が高い
- いずれにせよ、旅行の予算や審査の難易度、そして借りられそうな金額を総合的に判断して、申し込み先を決めるべき
以上のポイントをよく頭に叩き込んで、慎重に判断をすることが大切です。