クレジットカードキャッシングと学生ローンの違いとは？
学生がキャッシングを利用しようと思った時、主な方法としてクレジットカードのキャッシングを利用することと、学生ローンを利用するという2つの方法が挙げられます。どちらも同じキャッシングなのに一体どう違うのか、疑問に思われる方もいるでしょう。
学生ローンは学生支援が目的
学生を支援する目的で消費者金融が実施しているのが、学生ローンというサービスです。学生ローンの対象は大学生、短大生、専門学校生で、全国どこからでもご利用できるので学生の皆さんにとっては大変便利なサービスなんです。また、新入生に限らず、一度社会人となって大学に入り直した人でもご利用いただけます。
学生ローンの利用条件
学生ローンの利用条件としては18歳19歳、あるいは20歳以上の学生で、アルバイトなどで安定した収入がある方が対象です。週に3日程度のアルバイトであっても、毎月安定しているなら審査に通る可能性は十分にあります！
もちろん、アルバイトでの収入が借り入れできる金額の基準となりますので、何百万円もの限度額を設定することはできないわけですが、収入が多くなくても、それに応じた金額で借りやすいというところも学生ローンの特徴です。
20歳以下でもキャッシングできる可能性があるのが魅力
18歳以上でも学生証のみの提示で申し込みできるローンもありますが、高校生では借り入れできないので注意してください。
また「運転免許証」「保険証」「住民票」等の身分証があれば、より良い条件で融資できる場合もあります。
学生は学生ローンもカードローンも利用できる
学生が借入先を必要とした場合、学生ローンを利用するというのが一般的な手段ですが、学生でもカードローンを利用できます。しかし、学生ローンにはないメリットがなければ、わざわざカードローンを利用する必要はないのでは？と考えるかと思います。
そこで、カードローンの持つ利点ですが、学生ローンの返済方法は銀行振り込みです。この場合手数料が発生します。カードローンの中には、手数料無料のサービスもありますので、手数料がかかる、かからないかが、学生ローンとカードローンの違いともいえます。
学生ローンの返済で振り込み手数料を払うのに抵抗を感じる人は、カードローンの利用を検討するのもいいでしょう。しっかりと返済できる保証さえあれば、学生でも通常のカードローンをご利用できます。
クレジットカードキャッシングとは、お買い物では無く、お金を借りることができる機能
クレジットカードのキャッシング機能を使えば、お金はお持ちのクレジットカードの提携先のATM等で借りることができます。
キャッシングのメリットとしては、お金が急に必要になった時に、すぐにお金を用意できることです。
例えば、明日急遽お金が必要なのに手元にお金がなくて、用意できない！といった場合や、カードの請求額が多いのに引落し口座に残高が足りない！といった場合です。
給料日前に足りなくなった分を借りて、給料を返済に充てることもできますし、計画的に返済していきたい場合は、分割して返済していくことも可能です。
キャッシングの申し込みの流れ
クレジットカードのキャッシングの申し込みは、初回の申し込み時やカードの発行後に、キャッシングの申し込みをすることでできます。18歳以上であればクレジットカードは申し込めるので、20歳以下の未成年でも借り入れが可能だったりします。
ただしキャッシング機能は申し込み後、カード会社によって審査されます。
自動契約機や書面審査の場合は、50万円以下、あるいは年収の1割程度までの借入枠となるのが一般的です。
クレジットカードキャッシングの利用条件
また、審査にあたり必要に応じて、収入証明書や所得証明書の提出が必要になります。
その後、返済状況を見て、きちんと返済がされており、かつカードの持ち主の希望があれば、借入枠を広げる場合があります。
一方、返済が滞っているような場合には、借入枠を狭めたりといった対応がされることがあります。
学生ローンとクレジットカードキャッシングの違い
では学生ローンとクレジットカードのキャッシングにはどのような違いがあるのでしょうか。大きな特徴としては、クレジットカードのキャッシングは審査が厳しくない代わりに利用枠が少なく、一方で学生ローンは審査が少し厳しくなる半面、利用枠が大きいことがあげられます。詳しくみていきましょう。
審査の違いについて
学生ローンでも審査はあります。
学生だからといって、誰でもお金を借りられるわけではありません。学生ローンを利用できるのは、アルバイトなどで一定の安定した収入を持っていることが基本条件となります。
学生ローンは収入重視の審査
学生ローンの審査ですが、とても簡単で、お店に来店する必要はありません。ネットで申し込み、必要書類をファックスするだけで完了です。しかし、学生本人の収入が審査されるので、アルバイトをされていないなど収入が無い場合は審査が通らないことが多いので気をつけましょう。
クレジットカードキャッシングの審査は親と身分の安定性を重視
クレジットカードの審査は学生の場合、本人が審査されることはありません。あらかじめ収入が無いことが前提となっておりますので、ご両親の審査や、そもそも学生であるということが信用力となり、審査されないケースも見受けられます。
ATMでの借り入れと返済について
クレジットカードの方が借りやすく、返しやすい
クレジットカードのキャッシングは、ショッピング同様、1～2ヵ月後の返済日になると指定銀行口座から自動的に引き落とされる仕組みです。銀行口座にお金を入れておけばよいだけですので、非常に簡単です。引き落としの10日前くらいに明細書が送られてくるので、払い忘れる心配もほとんどありません。
ただし、残高不足などで自動引落しに失敗した場合は、振込用紙に記入してコンビニなどから振り込む必要があります。その場合、振込手数料がかかります。
学生ローンはATMが有料のこともある
一方、学生ローンの場合、支払方法はそれぞれ異なります。大手消費者金融や銀行の場合は、各店舗で返済できるだけじゃなく、全国の提携ATMから返済することができます。返済額も最低返済額以上であればいくら振り込んでもOK（振り込み過ぎの場合は、後で銀行口座に返金されます）なので、柔軟に返済できるというメリットがあります。
ただし、中小の消費者金融を利用している場合は、ATMが使用できない場合もあります。クレジットカードのキャッシングでも、ATMなどを利用して振込返済できますが、初めに返済方式を自動引き落としに指定した場合、勝手に振込返済できません。一括返済・繰上返済のために振込返済したい場合は、事前にクレジットカード会社に問い合わせてから、指示に従って返済しましょう。
金利と融資額について
クレジットカードキャッシングは限度額が低い
クレジットカードのキャッシングは、ほとんどの場合30万円以下となっており、学生の場合はさらに低く、ほとんどが10万円以下となっています。
10万円以上融資を受けたい場合、十分な収入があるかどうか年収証明書の提出を求められる可能性がありますので、給与明細書などは大切に保管しておきましょう。
学生ローンの方が融資額も金利も高い
一方、学生ローンはクレジットカードよりも高めであり、学生の場合原則50万円以下となっています。
年収証明書を提出すれば、100万円まで貸してくれるローンもあります。しかも、学生ローンはクレジットカードのキャッシングよりも審査基準が低く、在籍確認なども行われないケースが多いです。
免許証少額であれば、本人確認書類と学生証があればほとんど審査に通りますので、気軽に融資を受けられるというメリットがあります。
ただし、学生ローンを取り扱っている会社は多く、それぞれ審査基準が異なるため、一概には言えません。どの学生ローンを利用する時も、担当者から信用されるように気を引き締めて申し込みましょう。
学生ローンは各種キャンペーンがあります
また、金利は学生ローンが16.5%、クレジットカードのキャッシングは15％程度が多いようです。借入額が50万円程度であれば、金利差はほとんど問題にならないといえます。
しかし学生ローンは、各社ともキャンペーンなどで特別金利の低いサービスも提供しています。たとえば、就職内定キャンペーンとして就職が決まった学生に限って金利を低くしたり、学費目的キャンペーンとして借りたお金を学費に使用する場合は金利を1%下げたり、といったサービスです。
学生ローンの中でも、時期や環境によって利用できるサービスやキャンペーンもあることを把握するとより賢い利用の仕方ができます。カードローンとの違いも含め、どちらを利用したほうがお得か総合的に判断して選択するといいでしょう。
クレジットカードキャッシングと学生ローンの違いのまとめ
では、一体クレジットカードのキャッシングと学生ローンのどちらを利用するべきなのでしょうか。仮に結婚式であれば、お祝いとドレスの購入費用を考えても10万円程度あれば十分かと思います。一方、10万円では足りない大きな金額が必要になった場合は、たしかに利用枠の大きい学生ローンが心強いといえます。
借りやすさと金利ではクレジットカード、限度額では学生ローン
しかし、借り入れる金額が大きいということは、それだけ返済の負担も大きくなるということです。学生ローンの場合は、20万円が必要で申し込んだところ、融資枠50万円の審査結果が出ることもあります。その場合は、調子に乗って当初の必要額以上にお金を引き出さないように十分注意してください。アルバイトがやめられなくなり、学業に多大な支障がでる可能性があります。このように、学生ローンは融資枠が大きいので心強い半面、借入金額が膨れてしまい返済の負担が大きくなる可能性を秘めています。
そのため、急にお金が必要になったときには、まずはクレジットカードのキャッシングでしのぐことはできないかよく検討してみてください。
