未成年ではお金を借りることはできない?
「未成年でも学生ではなく、働いていればカードローンなどを利用できるに違いない」と、思う人は多いでしょう。しかし、たとえ正社員でも未成年では難しいのが現実です。未成年が即日融資を受けたい時にはどうすれば良いのでしょうか?
未成年がカードローンを利用できない理由
基本的にカードローンは20歳以上が対象となっています。それは消費者金融系でも銀行系でも同じです。いったいなぜ、未成年はカードローンを利用することができないのでしょうか。
未成年は法律行為が禁止されている
カードローンを利用するということは、消費者金融や銀行と個人が契約を結ぶことに他なりません。このような契約締結を法律行為といいますが、日本の法律では未成年者の法律行為を認めていないのです。
未成年者がどうしても法律行為に及ぶ必要がある場合には、法定代理人に代理してもらうことになります。一般的に未成年者の法定代理人は保護者です。保護者の同意があれば未成年でもカードローンを利用することは可能……と、法律上はなってはいますが、実際に契約に至る例はほとんどありません。
未成年にお金を貸すのはリスクが高い
もし、未成年者に法定代理人の同意がないままお金を貸すとどうなるのでしょうか。民法第5条では「未成年者が法定代理人の同意なく交わした契約は無効となり、取り消しが可能」と、定められています。つまり、未成年者は貸し倒れのリスクが極めて高いということです。
闇金融の中には未成年者OKをうたっているところもあり、法外な金利を設定していることもあります。もし、誤ってこういったところと契約してしまったとしても返済の義務はありません。借金地獄に苦しむ前に弁護士に相談するようにしましょう。
18歳以上ならば未成年可の例外もある
以上のようにカードローンは基本的に20歳以上の成人が対象です。ただし、18歳以上でも利用できるカードローンも例外的に存在します。それは、ろうきん(労働金庫)のカードローン「マイプラン」です。しかし、以下のすべての条件を満たしていることが条件で、誰でも利用できるわけではない点に注意してください。
- 中央労働金庫に出資している団体職員・中央労働金庫の事業エリア内にある会社に勤めている人・同エリア内に住んでいる会社員、のいずれか
- 同じ勤務先に1年以上勤めている
- 前年度の年収が150万円以上ある
- 中央労働金庫の審査を通過できる
未成年は学生の方がローンを利用しやすい?
たとえ18歳で正社員だったとしてもカードローンが利用できるケースは稀です。一方未成年ならば学生の方が学生ローンでお金を借りやすいともいわれますが、いったいどういうことなのでしょうか。
未成年学生ならば学生ローンを利用できる
学生ローンとはその名前の通り、学生を対象としたローンのことです。カレッジ、アミーゴ、イー・キャンパス、キャンパス、アイシーローンなどの中小消費者金融が提供しています。
しかし、その中でも未成年でもOKとしているのはカレッジとアイシーローンのみです。また、どちらも高校生、予備校生、外国籍の方などは不可となっています。そして、未成年の場合は保護者の同意が必須となる点にも注意してください。
学生ローンは即日キャッシングも可能
学生ローンは一般的なカードローンよりも審査は甘めです。申し込む際に必要な書類も、身分証明書と学生証の2点というところが大半です。収入証明書類はほとんど必要とされません。そうとはいっても、無職の学生は学生ローンの対象外です。アルバイトなどをしていない学生は利用できません。
しかし、条件さえ満たせばカレッジ、アイシーローンともに即日融資も可能です。アイシーローンは公式サイトで名言しているわけではありませんが「ご来店が一番早くお手続きできます」という文言があり、口コミでは店舗で即日融資に対応してもらえたという声もあります。
学生ローンはデメリットも大きい
未成年でも気軽に利用できる学生ローンですが、じつはデメリットも少なくありません。何よりも金利の高さが気になるところです。実質年率を見てみると、カレッジは15%~17%、アイシーローンは10%~20%となっています。
学生ローンは使用目的を問わないフリーローンではありますが、カードローンのようにカードを使って何度も借り入れることはできません。また、融資額はどちらも1万円~50万円となっていますが、上限10万円という審査結果が出ることも結構あります。まとまったお金が必要ならば別の方法を探す必要があるでしょう。
未成年がクレジットカードでお金を借りる方法とは?
「もっと簡単にお金を借りる方法はないだろうか……」と、お悩みの未成年におすすめなのがクレジットカードでのキャッシングです。未成年がキャッシングを利用する方法を紹介しましょう。
未成年OKのクレジットカードでキャッシングする
クレジットカードのキャッシングを活用したいならば、まずはクレジットカードを作らなければいけません。20歳以上を対象としているクレジットカードも多いので、未成年ではまたここでハードルに遭遇してしまうでしょう。
しかし未成年に対するクレジットカードのハードルはカードローンなどと比較すると非常に低いといっても過言ではありません。ただし、やはり未成年がクレジットカードを作る際にも、保護者の同意は必須となります。「親に内緒でクレジットカードを作ってキャッシングできないだろうか」と、目論んだとしても実現できないでしょう。
キャッシングならばもちろん即日融資可能
クレジットカードのキャッシングならば、カードを使ってコンビニATMなどから現金を引き出すことができます。クレジットカードのキャッシングは、外から見れば、銀行のキャッシュカードを使っている人と何ら変わらないというのは見逃せません。「お金を借りているところを誰かに見られたくない」という人も安心して利用できるでしょう。
限度額以内ならばいつでも何度でも借入できるのがキャッシングの便利なところです。もちろん、思い立ったその日にすぐお金を引き出せることはいうまでもありません。クレジットカードのキャッシングならば即日融資OKというわけです。
未成年がキャッシングできるクレジットカード
クレジットカードの大半は20歳以上を対象としていますが、次のクレジットカードは18歳以上でも申し込むことができます。それぞれの特徴についてまとめました。
楽天カード
クレジットカードの顧客満足度調査でも、つねに上位にランクインしている楽天カード。楽天市場はもちろんのこと、ファーストフードやドラッグストアなどもポイント加盟店になっていて、日常生活の中でどんどんポイントがたまります。たまったポイントは楽天市場でのショッピングで使うことができるなど、大変お得です。
ライフカード
年会費無料のライフカード。ETCカードも発行無料なので、車所有率の高い地方の大学生などの間で人気です。学生専用ライフカードには海外旅行先での利用総額の5%をキャッシバックしてくれるという特典も!無料で海外旅行傷害保険もついているので、海外旅行を考えている学生は持っていて損はないといえるでしょう。
エスポカード
レストラン、居酒屋、カフェ、美容院、カラオケなど全国10,000店舗以上で割引があるエスポカード。遊園地、水族館などの入場割引もあり、アクティブな人たちに喜ばれています。400以上のネット通販サイトでポイントをためることができるのでネットショッピングをよく利用する人にもおすすめです。
未成年の即日融資にはクレジットカードのキャッシング!
最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。
- 未成年は原則的にカードローンを利用することができない。
- 未成年でも学生ならば学生ローンを利用するという方法はあるが、デメリットも大きい。
- クレジットカードのキャッシングならば、学生でも社会人でも未成年がお金を借りやすい。
- クレジットカードのキャッシングならば、もちろん即日融資も可能!
未成年がスムーズにお金を借りたいならば、クレジットカードのキャッシングがおすすめです。クレジットカードを作る際に保護者の同意は必要ですが「買いたいものがある」などと説明することもできます。一方、学生ローンでは「お金を借りる」以外の言い訳をすることもできないでしょう。
しかし、すべてのクレジットカードが未成年OKというわけではありません。18歳以上を対象としているクレジットカードはいくつかありますが、それぞれ特徴は異なるので、自分のライフスタイルをよく考えてお得なクレジットカードを選択するとよいでしょう。
クレジットカードのキャッシングは銀行のキャッシュカードを使っているような感覚で、即日融資をお願いできるのはとても便利です。しかし、限度額内の利用という制限がありますし、返済を滞れば未成年でも信用情報に傷がつきます。20歳を過ぎていざ憧れのクレジットカードを作ろうとなった時に審査落ちしてしまうことにもなりません。くれぐれも計画的な利用を心がけるようにしてください。