未成年でもお金を借りたい!20歳以下の18歳、19歳でもキャッシング業者からお金は借りられるの?
未成年であっても、学生になったら高校生までとは違い、行動範囲が一気に広がりますね。大人(社会人)に近づく以上、お金を使う機会だって大幅に増えるのが当たり前。アルバイトや仕送りだけで、そのすべてをまかなえるとは限りません。
18歳~19歳だってお金を借りたい!未成年が借りれるカードローンは?
では18歳や19歳で、お金を借りたいならどこに申し込んだらいいでしょうか? 未成年でもお金を貸してくれるところはあるでしょうか?
答えから書いてしまうなら、「よく探したら、見つかる可能性は少しならあります」。ただし条件・制約はいろいろとついてきますから、そのあたりを誤解しないようにして使うことが大事ですね。
未成年者がお金を借りたいときに使えるキャッシングは2つ!
世間では普通、「ほしくなったときに、すぐお金を借りられるところ」といえばキャッシングサービスやクレジットカードサービスを思い出します。
しかし、一般的に言って、お金を借りたいときに借りられるのは安定した収入のある社会人やパート、アルバイトのフリーター、専業主婦のみとなります。学生や未成年はお金を借りたくても、通常は借りることができません。
1.クレジットカードのキャッシング枠
クレジットカードは現金を使わずに、買い物や公共料金の支払いで利用することのできる支払い方法です。クレジットカードで決済した分は、あとでまとめてカード会社から請求されます(支払いは、口座から引き落とすことが一般的)。
最近は、いろいろな機能を備えたクレジットカードが登場しており、電子マネー一体型などクレジットカードの種類も多く登場しています。しかし「クレジットカード」という名前のとおり、基本的にある程度の「社会的信用(クレジット)」がないと持たせてもらえません(そのため、所有していること自体が身分証明になる国さえあるほど!)。
クレジットカードにはショッピング枠の他にキャッシング専用枠がある
そしてクレジットカードには通常「ショッピング枠」と「キャッシング枠」があります。前者は名前の通り買い物をはじめとした、店頭等での支払いで使える限度額を意味します。そして後者を使えば、お金を決められた範囲内で貸してもらえます。
2.消費者金融や銀行カードローンのキャッシングサービス
「消費者金融」や「銀行系」「信販系」といったジャンルで分類されています。いずれの場合でも、国から許可を取得して、申込者にお金を貸すことを事業として認められています。
専用のカードが発行されることが多いですが、カードを用いない例もあります(その場合は、指定の口座への入金が一般的)。
18歳や19歳が、本当にお金を借りるならその手順とは?
未成年でキャッシングをする場合、上記2つのケースでシミュレーションしてみましょう。クレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りる、もしくは消費者金融や銀行カードローンに申し込んで、お金を借りる方法です。
1.未成年がクレジットカードのキャッシング枠を使うとしたら?
クレジットカードは、未成年の学生でも申し込むことは可能です。ただし、キャッシングの審査が通る種類は少ないです。未成年の学生でも受け入れてくれるところを探し出さないと、絶対にうまくいきません。
ここでおすすめなのは、「学生専用であることを、うたい文句にしているクレジットカード」を選ぶこと。ライフカードや三井住友カード、エポスカード等はその点で実績があります。
では未成年でもOKのクレジットカードに申し込んで、思い通りに審査をくぐり抜けることができたとします。そのあとは、はたしてどれくらいのお金を貸してもらえるでしょうか?
実はたいしたことはありません。せいぜい5~10万円くらいでしょう。18歳や19歳の学生では、それ以上の大金を借りることは難しいのです。
2.未成年が消費者金融や銀行カードローンでお金を借りるとしたら?
カードローンの世界は日進月歩。毎年必ず、新しいカードがどこかの会社から発行されています。これだけカードローンが多いと、自然と多様化が必須となります。学生を対象にしたカードローンだって当たり前のように存在しています(いろいろなところで、宣伝を見かけることはないでしょうか?)。
ではそのようなローンを使ったらいいのでしょうか……残念ながら、そうは問屋がおろしてくれません。学生でも審査を通りやすくなっているカードローンは確かに増えました。しかしそれらも結局、二十歳以上に達していることが大きな前提条件となっているのです。
学生ローンならば未成年でも可能性が十分あります
だったら、18歳や19歳の未成年学生にはカードローンを使うチャンスはゼロなのでしょうか? ラッキーなことに、学生ローンという逃げ道があります。名前の通り、学生ばかりをターゲットにしていますから、未成年でも受け入れてくれる可能性があります。とはいえ、あくまでも狭き門である事実は変わりません。
学生ローンでは、限度額は50万円くらいまでとなっていることが多いです。しかし申し込んだときに本当にそれくらいの枠をもらえるケースは少ないですし、まして未成年となると厳しいのが実情です。
学生の融資限度額は総量規制で非常に小さいので気をつけて
そしてもう1点、枠を狭めてしまう原因があります。それは「総量規制」の影響です。総量規制とは、年収の三分の一を超えた融資をすることを、貸金業者に禁じている法規です。
これはアルバイトくらいしか自己の収入を持たない未成年学生にも適用されます。18歳や19歳では、高い時給・日給が支払われるアルバイトには就業できないでしょうし、働ける時間だって制限されます。せいぜい、月に10万円くらいがやっとではないでしょうか。
一生懸命働いて毎月10万円稼いでいても、年収は120万円です。その三分の一ですから、40万円までしか貸してもらえないことになります。
このような事情を考慮すると、やはり学生ローンを申し込んでOKしてもらえても、借りられる額は10万円未満ということが多いでしょう。
なぜ、未成年はなかなかキャッシングを使えないの?
その背景には、以下のようなさまざまな原因が絡み合っています。
1.法令の規制
もともと現在は、未成年者へ融資は厳しく制限されています(実は高齢者への融資に対しても制限があります。65歳を超えると、基本的にどこの業者も貸さなくなるのです)。
※これらの規制は絶対的な決まりなのではありません。だからこそ、学生ローン等が多少なりとも未成年者にもお金を貸す可能性を残しているわけです。
いずれにしても、どこの業者も法律を本格的に無視してまで融資をやりたいとは考えていないのが実情です
2.未成年者や学生の、収支状況の現実
未成年者であっても社会人として立派に働いている人はたくさんいます。特に高卒でそのまま正社員として就職した人は、安定した収入があるはずです。しかしそれでもその額は少ないのが当たり前。
まして学生となれば、正規雇用を受けていません。アルバイト収入では基本的に安定した収入とみなすわけにはいかないのです。
3.未成年者の法律能力の欠如
二十歳になっていなくても、それなりに法律行為を行うことは認められています。しかしまだ、保護者等の監督下にある状況ですし、何かあった場合に独力で責任をとることもほとんどできないでしょう。
現在の日本社会がその点に関して、20歳と19歳の間に大きな壁を設けている以上は、銀行や貸金業者、クレジットカード会社も勝手な真似は出来ないのです。
現実を踏まえた上で、未成年の学生が建設的にお金を借りるには?
学生ローンや学生向けクレジットカード等の中から、申し込む種類を選ぶべきであることは以上の説明からおわかりいただけるでしょう。ここでは、申し込みの段階やその前後の注意点を取り上げましょう。
1.アルバイト等に真摯な態度で打ち込んで、まとまった収入を確保する
この点は特に大事です。働く日時等を安定させることや仕事をきちんとこなして就業先から信頼されることが、毎月決まった収入を得る上で必要なことです。
普通のアルバイトは時給や日給で計算しますから、働く時間や日数を増やすこともいい手でしょう(やりすぎて、生活が破たんしない程度にするべきですが)。それと学生ローンの場合は総量規制に影響されますから、もちろん借りたい金額に合わせて収入を調整することもいい考えです。
2.親に正直に話して、協力してもらう
未成年者は法律行為をする能力が未熟だとみなされていることは、上に書いた通り。しかし、保護者がその代わりを務めるのなら話は変わります。二十歳になる前にお金を借りたいのなら、素直に保護者に話して同意してもらいましょう。
※もともと学生ローンにしてもクレジットカードにしても、申し込みの時点で親について質問を受けるはずです。その際は連絡先もきちんと申告しないといけません。
実は契約に関して親権者が承認をする(保証人になることを求められる場合と求められない場合がありますが)のなら、学生ローンではない通常のカードローンでも、申し込みが成立することがあります。
3.晴れてキャッシング枠がもらえたら、少しずつ実績を上げていく
「実績を上げる」とは、「お金を適度に借りること」および「返済をきちんと繰り返すこと」です。
これは学生ローンの場合は特に大切なことです。もともとカードローンは、そのような実績を積むことで業者側から信頼を深めてもらえるようになるのが普通です。コツコツと実績を積み上げておけば、二十歳になったあとに限度額を増やしてもらえる可能性が高まるでしょう。
まとめ:未成年が使えるカードローンは少しならあります!注意点を理解して利用しましょう
未成年の学生がお金を借りることは、あまり推奨されることではありません。しかし、突然お金が必要になることはあるでしょうし、いざというときのためにキャッシングを使える状態になっておくのは、悪いことではありません。
- ・未成年者がお金を借りるには、事実上クレジットカードは学生ローンの二択しかない
- どちらにしても、数万円から10万円くらいしか枠をもらえないのが普通
- 特に学生ローンを使うなら、コツコツとアルバイトに励んで収入を安定させること
- 学生ローンが通ったら、少しずつ実績を積むなどしていずれ枠が上がるように努力する
- 親の同意がないとクレジットカードも学生ローンも18~19歳では手に入らない
- 二十歳になるまでは原則、キャッシングは使えないのが世の常識である
以上のポイントをよく覚えてから、どうやって借りるのか決めていくのがベストでしょう。